新潟県長岡市の「柿川放水路」の竣工式が行われる
長岡市街地の浸水被害を大幅に抑制
新潟県と長岡市は23日、長岡市街地の浸水対策事業として進めてきた「柿川放水路」の竣工式を、長岡市の「さいわいプラザ」で開催した。
長岡の中心市街地を流れ、信濃川へと注ぐ柿川は、「平成23年7月新潟・福島豪雨」の際、水位の高くなった信濃川から柿川への逆流を防ぐために柿川水門が閉鎖された。しかし、その後、水門閉鎖中にも激しい降雨があったことから柿川から水が溢れ、広大なエリアに甚大な家屋被害を及ぼした。床上浸水147戸、床下浸水734戸、浸水面積は163haに及んだという。これを受けて平成24年度から柿川放水路の工事を進めてきて、このたび竣工した。柿川の水を放水路経由で太田川への流す(12立方メートル/秒)ことで、長岡市中心部を流れる柿川流域の浸水を大幅に抑制できる。
約1・4kmの放水路、排水機場(放水路の水を太田川へ排水する施設)、越流堤(柿川の水を放水路に流す施設)樋門(太田川から放水路への逆流を防ぐ施設。国交省が整備)などを整備して事業費は約128億円。これにより長岡の中心市街地の治水安全度がさらに向上するという。新潟県の資料によると、平成23年7月新潟・福島豪雨に匹敵する豪雨でも、被害を約9割抑えることができるという(床上147戸、床下734戸→床下106戸に減らせると試算している)。じっさい平成29年8月に暫定通水した1年後の昨年8月28日の大雨(30mm超/時)の際に、“放水路効果”を既に確認できたという(放水路に水を貯めたことで柿川の水位を14cm低下させた)。
なお、放水路のほとんどを、地上に家屋などの構造物が無い道路下にコンクリートボックスを設置する形で整備した。また整備に際し地元住民から約2700平方メートルの土地を提供してもらったという。