株式会社アクイル(新潟県上越市)の破産手続開始が決定
株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、株式会社アクイル(新潟県上越市、登記上本社=新潟市中央区、外谷直基社長、従業員30名)は7月1日、新潟地裁より破産手続開始決定を受けた。破産管財人には五十嵐広明弁護士(伊津良治法律事務所、新潟市中央区)が選任された。負債総額は6億4,640万円。
同社は1996年に上越市でフランス料理店「フィーヌ・ゼルブ」の開業に始まり、2007年には結婚式場「シェ・トヤ」をオープン。さらに2008年4月に創作和食店「和bistro婚」も開店させるなど、代表者のフランスでの留学経験を生かし事業を拡大してきた。
また2001年頃より本業に付随する形でレストランウエディング事業も開始し、ピーク時の2009年2月期には売上高約5億円を上げていた。
しかし、その後、若者の地方離れや、晩婚化、地味婚など、取り巻く環境が大きく変わり、減収に歯止めがかからず、2015年頃より事業譲渡の準備を進めていた。2017年7月末には、この事業譲渡が完了し、その後同社は休眠状態で、今回法的手続きによる債務整理を行うこととなった。
なお、他社に事業譲渡された結婚式場「シェ・トヤ」及びフランス料理店「フィーヌ・ゼルブ」は、現在も譲渡先により運営されている。