トキエアが長期運休とダイヤ変更の説明会を実施「将来的には新潟で整備が完結できるよう進めたい」
トキエア株式会社(新潟市東区)は2024年12月16日から続く運休およびダイヤ変更について、現状と今後の見通しに関する説明会をオンラインにて開催した。12月16日から1月14日までの1ヶ月間の運休・ダイヤ変更による影響は、客数にしておよそ3,500名にのぼる。記者向けに行われたオンライン説明会には、各メディア関係者ら50名以上が参加。
最初に同社代表取締役の長谷川政樹氏より、改めて長期運休・ダイヤ変更についての謝罪があった。その後は安全統括管理者の宮崎氏が今回の不具合について時系列で説明した。
トキエアは2機体制で運航しており、2機ともに不具合が起こり運休を余儀なくされていたが、1号機は14日に修復作業を完了。15日より路線復帰を果たしている。2号機は現在エアアジア台南での修復作業を実施しており、1月21日より路線復帰を予定しているという。
整備室室長の山岸利幸氏は、機体の故障と修復の経緯・内容について資料を投影しながら詳しく説明した。
長期運休となった原因について、整備に必要となる部品の取り寄せに時間がかかったこと、新潟空港では同社が使用できる格納庫がなく外での整備作業となることを説明した。今後は中部国際空港の格納庫を利用できるようになり、必要パーツの確保と計画的な整備を行う環境を作ることで改善を図っていくという。
参加した記者から「2025年度に黒字化という目標を設定されていたと思うが、今回で影響はあったか」という質問があがると「現状、黒字化できる状態ではない。経営については見直しの最中で、資金繰り等も検討していく」と長谷川代表が回答。
今後予定していた新規路線の就航について変更や延期・中止などがないかという質問には、「現在夏ダイヤの検討に入っているところで、神戸に関しては3月31日より就航できるよう人員を配置し、準備を進めている」と答えた。現在沖縄で整備を進めている3号機も、同じく3月末頃より運用が開始されるという。
最後に「不具合やトラブルを100%防ぐのは不可能なのは前提として、いかにその不具合を最小に、そして最短でエラーを解消するか日々改善を検討していく。安全かつ定時に運航するという約束事を守っていくために、本日から改めて進んでいきたい。信頼できる航空会社として、安心してみなさんに利用していただくため、社員一同で精一杯取り組んでいく」と締めくくった。
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