新潟県が県内における高齢者虐待の状況(平成29年度)を公表
新潟県は26日、県内における高齢者虐待の状況(平成29年度)を公表した。それによると、県内の市町村が平成29年度中に把握した「要介護施設従事者などによる高齢者虐待」は相談・通報件数が23件(前年度27件)、虐待事実が認められた件数が7件(同4件)だった。虐待の種別は身体的虐待が5人で、「介護などの放棄」「心理的虐待」「経済的虐待」が1人ずつだった。
「養護者による高齢者虐待」は相談・通報件数が895件(前年度813件)、虐待事実が認められた件数447件(同461件)だった。
県では、市町村職員などを対象とした高齢者虐待対応のための研修、施設従事者向け研修、住民向け研修を行っているほか、市町村を通じ、虐待防止についての普及啓発と、早期の通報・相談を呼びかけている。
なお資料によると、虐待を防ぐためには
・(家族などは)介護の悩みを抱えずに適切なサービスを利用する
・認知症を正しく理解する
・早期発見で高齢者虐待の深刻化を防ぐ
・虐待を未然に防ぎ、助け合える地域をつくる
ことが重要のようだ。