【AI×人材育成】AI活用による新時代の組織開発|関本大輔(株式会社アドハウスパブリック)#7

株式会社アドハウスパブリック代表の関本大輔

こんにちは。株式会社アドハウスパブリック代表の関本大輔と申します。

このコラムでは、「ブランディング」をテーマに、その本質や大切にしたい考え方について弊社の事例を交えながらお伝えしています。

今回お話しするのは、現在開発中のAIを使ったコーチングアプリ『Ufy(ユーファイ)』について。

“人対人”のイメージが強いコーチングや人材育成の分野において、AIをどのように取り入れ、どんな役割をAIが担うのか。気になる方は、ぜひ最後までお読みいただけると幸いです。

 

次なるブランディングのステージへ

アドハウスパブリックでは、今まで主にインナーブランディング(コーポレートアイデンティティの確立)アウターブランディング(ビジュアルアイデンティティの確立)の2つの軸で、お客さまのブランディングをお手伝いしてきました。

さらに今年は、アドハウスパブリックが掲げる“すべての企業と、すべての人が、自分らしく輝く社会をつくる”という理念のもと、より広い視野で新たなブランディングの形を定義していきたいと考えています。

その中でもとくに力を入れたいテーマが、ブランディングの3つ目の軸となるビヘイビアアイデンティティの確立です。

ビヘイビアとは、行動や振る舞いを意味する言葉。人が特定の状況でどのように動いたり反応したりするか、つまり「どう行動するか」を指します。ブランドとは、行動によって信頼を得るものです。そのため、社員の行動や態度はブランディングに大きく影響します。

日々の業務では、例えば「業務フローが複雑で覚えにくい」「人を育てる時間の余裕がない」など、行動に関してさまざまな悩みや課題を感じる場面も多いのではないでしょうか。

これらのモヤモヤをDXやAIの力で解決できないだろうか?

そんな想いから、「YeLLOWS(イエローズ)」という自社ブランドを立ち上げました。

今回は、この「YeLLOWS」における新たな活動として進行中の、AIを活用したコーチングアプリの開発についてご紹介します。

 

AIを活用したコーチングアプリ『Ufy』とは

多くの企業が組織の成長や個人のスキルアップを目指す中で、重要な課題となるのが人材育成。とくに管理職の方は、部下の方のコーチングや目標・方針設定などをする機会も多いと思います。

これらの業務は、一人ひとりとじっくり向き合う必要があるため時間もかかりますし、人によって進め方や精度にばらつきも生まれやすいものです。

これまで、私たちもさまざまな企業のOKRコンサルティングを行い、目標設定や進捗管理をお手伝いしてきました。実際に多くの企業がこうした取り組みにかなりの時間と手間をかけており、その負担から思うように人材育成が進まないという企業も少なくありません。

しかし成果を出せる組織にするためには、やはりトップダウンの目標設定だけではなく一人ひとりの声を聞く対話も大切です。

そこで、「AIをうまく活用することで、人材育成の効率化や質の向上に役立てられないか」という想いから開発したのが『Ufy(ユーファイ)』です。

Ufyは、AIを使ったコーチングアプリ。例えば「最近なんだか上手くいかない」といったモヤモヤを投げかけると、状況に合わせてアドバイスをしてくれます。さらに「こんなアイデアが欲しい」といった相談にも答えてくれる、頼れる存在です。

Ufyの特徴は、自分や社員の特性を理解していることです。独自に開発したUfy特性分析テストやさまざまな適性テストの結果をもとに、本人の強みや弱みを理解したうえで会話に応えてくれるため、より的確な回答を得られます。

また、AIを活用すると自分だけでは気づけなかった新たなアイデアや発見もあるため、上手く取り入れることで日々の業務をもっと効率良く、そして質の高いものにしていけるはずです。

負担の大きい人材育成の現場にAIが浸透することで、もっと多くの企業が人材育成に取り組みやすくなるのではないかと思っています。

 

人材育成業務をサポートする『Ufy』活用法

人材育成の現場で活躍が期待できる『Ufy』。

具体的にはどんなシーンで役立ってくれるものなのか、いくつかの例をご紹介します。

まずは、自分分析。自分のちょっとしたモヤモヤや誰かに直接言いにくいことを投げかけると、的確なアドバイスが返ってきます。どんなにまとまりがなくても最後まで受け止めてくれるので、自分と向き合いながら、次の行動を決めていくことができます。

そして、他者分析と目標・プラン設定。同僚や上司、部下などの状況や言動を伝えると「なぜそう考えるのか」「どんな背景があるのか」などをUfyが詳しく分析してくれます。

目標やアクションプランについてもアイデアが得られるので、スタッフ一人ひとりの行動計画や、営業職の方の営業プランなど、その人の職種や特性に合ったプランの作成も可能。Ufyにその人の情報とそれに沿ったプラン作成を投げかけると、具体的なアイデアを出してくれるのです。

幅広い可能性を網羅的に提示してくれる中から最適なものを選べるので、実現可能なプランを素早く立てることができます。

目標設定の次なるステップとして、コーチング支援にも活用できます。「こういった悩みがある」「この人の性格はこうだ」といった情報をUfyに伝えると、その人がどこでつまずいているか、そしてどんなサポートをすると良いかなど、多くの可能性を提示してくれます。

1on1が欠かせない企業では、さまざまな考えを持つ部下一人ひとりと向き合うのに多くの時間がかかると思います。話を聞くだけでも手一杯という状況に陥りがちですが、本来は「会社の方針に基づいてこういうアクションをしてほしい」と具体的に伝えることが大切。Ufyを活用すれば、一人ひとりに寄り添った的確なアドバイスをしやすくなります。

さらには、相性分析も。上司と部下、プロジェクトチームの組み合わせなど、相性を見て最適な組み合わせを提案してくれます。また、トラブルが起きた際の状況判断にも役立つため、チーム運営や問題解決がよりスムーズになるでしょう。

こんなふうに、業種・業界を問わず幅広い分野で、Ufyはあなただけのコーチとして活躍してくれます。

そんなUfyの本格的なリリースは今年11月を予定しており、それに向けてまずはアルファ版を1月28日にリリース。

そして、Ufyアルファ版のお披露目の場として、1月28日にはUfy活用セミナーも開催いたします。

株式会社アドハウスパブリック

今回はおかげさまで満員御礼となりましたが、2月にはオンラインでもセミナーを検討しています。ご興味のある方は、最新のAIを活用した組織開発DXについて、ぜひ一緒に理解を深めていただけたらと思います。

今回はここまでとなります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

株式会社アドハウスパブリック代表の関本大輔

関本 大輔(せきもと だいすけ)

株式会社アドハウスパブリック代表取締役。新潟デザイン専門学校を卒業後、東京の出版社でデザイナーとして勤務。その後、父が設立した会社を継ぐため帰郷し、2013年に代表取締役として就任。

お客さまの本質的な課題解決につながるインナーブランディングと卓越したデザインで、さまざまな企業や事業のブランディングに携わる。過去1,000件以上の実績で、地域・業界を問わず評価されている。

米国ギャラップ社認定ストレングスコーチのほか、越後雪室屋ブランドディレクター・理事、新潟県6次産業化プランナー、新潟市異業種交流研究会協同組合理事長を務める。

こんな記事も

 

── にいがた経済新聞アプリ 配信中 ──

にいがた経済新聞は、気になった記事を登録できるお気に入り機能や、速報などの重要な記事を見逃さないプッシュ通知機能がついた専用アプリでもご覧いただけます。 読者の皆様により快適にご利用いただけるよう、今後も随時改善を行っていく予定です。

↓アプリのダウンロードは下のリンクから!↓