【おいしさを科学する】新潟県立大学と株式会社タケショー(新潟市北区)が連携協定を締結、開発と高付加価値化に向けた連携・協力
新潟県立大学と株式会社タケショー(新潟市北区)が1月22日、包括連携協定の締結を行った。今後、食品素材や加工食品の開発、分析評価、高付加価値化のために協力し、SDGsの実現を目指した食品開発などによる環境保全と健康への取り組みを進める。
株式会社タケショーは、1960年に「田中竹商事株式会社」として創業し、食品加工向け調味料・添加物、研究機関向け試験薬品の販売を開始した。現在は、加工食品開発に必要な原材料や包装資材・機械設備の選定と仕入販売、さらに食品メーカー向けに、専用のブレンド原料を設計開発し自社工場にて製造する食品開発の支援企業として活躍している。
一方、新潟県立大学は、「食の専門家」を育成する人間生活学部健康栄養学科・大学院健康栄養学研究科を擁する。両者に共通する「食」分野での連携を強め、国内外での市場拡大および教育・研究の推進が図られる。
タケショーの田中利直代表取締役社長は、「新潟県立大学という素晴らしい大学と今回、ご縁が持てました事を本当に心からありがたいと感じている。特に今、私どもが今『メコンデルタ地域(ベトナム南部の農業地帯)』で発掘し、一部商品化にもこぎつけている。いくつかの商品については、我々の技術で付加価値を高めているが、何故そのような特徴があるのかという学術的な裏付けに支援いただきたい」と今後の連携について話した。
「メコンデルタ地域」とは、ベトナム社会主義共和国にあるホーチミン南西部に広がる一帯のこと。この地域は肥沃な農地と水利に恵まれており、それに伴う、農業および水産養殖業が盛んな地域。同地域は、ベトナム全体のコメの50%以上、野菜類の30%、果物類の40%以上を生産している。
新潟県立大学の若杉隆平学長は、「本日、このような形で包括連携協定を結んだという事は、私どもの教育・研究の幅をさらに広げていくという意味でも大変すばらしいと思う。新年にふさわしいスタートが切れたと思っている」と笑顔を見せた。
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