【末端価格にして約4億2,300万円】海上貨物に隠匿して密輸、ベトナム国籍の男女4人を検挙 新潟県警として過去4番目の押収量

覚醒剤を密輸入した疑いなどでベトナム国籍の男女4人を検挙

新潟県警は、東京税関新潟税関支署、第九管区海上保安部、関東信越厚生局麻薬取締部と合・共同捜査により、1月23日までに、海上貨物などを利用し、覚醒剤を含有する液状物約19.78キログラムを押収するとともに、覚醒剤取締法違反(営利目的密輸入)などの疑いで、ベトナム国籍の男女4人を逮捕した。

逮捕されたのは、住居不定無職のベトナム国籍女性(38歳)、新潟市南区茨曽根在住で会社役員のベトナム国籍男性(42歳)と同社に勤務するベトナム国籍の妻(37歳)、さらに同社に勤務する解体工のベトナム国籍男性(36歳)の4人。

押収された覚醒剤を含有する液状物約19.78キログラムは、計30缶の食料品の缶に詰められた状態で、ショベルカーのアーム部分に隠匿され、密輸されていた。

そして、2024年4月23日、東京税関新潟税関支署から新潟県警に「ベトナムからの海上貨物の中に違法薬物が隠匿されている可能性がある」と通報があった。

押収された覚醒剤を含有する液状物を警察が鑑定した結果、6.408キログラム(推定)の覚醒剤が含有されていることが判明した。末端価格にして4億2,293万円(推定)に相当し、新潟県警としては過去4番目の押収量となった。

その後、別件で関東信越厚生局麻薬取締部が捜査していた住居不定無職のベトナム国籍女性(38歳)の関与が浮上し、新潟県警と関東信越厚生局麻薬取締部が共同で捜査し、覚醒剤取締法違反(営利目的密輸入)などの疑いで逮捕した。

さらに捜査を進める中で、新潟市南区茨曽根在住で会社役員のベトナム国籍男性(42歳)と解体工のベトナム国籍男性(36歳)が、2024年5月22日から同年同月28日までの間、新潟市南区茨曽根地内において、覚醒剤の代替物相当量を覚醒剤として所持した疑いなどで逮捕された。

また、解体工のベトナム国籍男性(36歳)は、在留期間を超過しており、その件でも逮捕され、さらに会社役員のベトナム国籍男性(42歳)とその妻(37歳)は、その事実を知りながら経営する会社で不法就労させたなどの疑いで逮捕された。

警察によると、逮捕された住居不定無職のベトナム国籍女性(38歳)は、違法薬物密輸組織の中でも中心的な人物の1人とみられるという。

新潟県警は、逮捕された4人の認否については捜査上の理由などでコメントを差し控えるとしている。

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