自民党現職の細田健一衆議院議員の国政報告会で、安倍晋三前内閣総理大臣が講演

柏崎市産業文化会館での国政報告会の様子

次期衆院選に新潟第2区から立候補予定の自民党現職の細田健一衆議院議員は10日、細田健一国政報告会を新潟県三条市の燕三条地場産振興センターと新潟県柏崎市の柏崎市産業文化会館で開き、前内閣総理大臣の安倍晋三衆議院議員が両会場で講演を行った。

そのうち、燕三条地場産振興センターの後に行われた柏崎市産業文化会館の報告会では、安倍前総理のほか、高鳥修一衆議院議員(自民党県連会長)、柄沢正三新潟県議会議員(自民党新潟県連筆頭副会長)、柏崎市の櫻井雅浩市長らが来賓として出席した。会場には感染予防のために座席に間隔を空けたため、ホールに入りきらない人をモニターが設置された3階に収容した。全体で約400人の市民らが駆け付けた。

新潟第2区は、旧民主党に所属し無所属を経て、自民党に移籍した現職の鷲尾英一郎衆議院議員との保守分裂選挙との見通しとなっているが、講演に立った安倍前総理は冒頭から「(新潟第2区の自民党)公認は細田さんで決まりです」と発言した。

安倍前総理は、アベノミクスで金融政策を盛り込んだことなど自身の長期政権を振り返った後、日本銀行について触れ、「20円で1万円札が印刷できるので、日本銀行は輪転機を回していくことだ。日本の借金は国債であり、日本政府の国債は日本銀行が買っている。日本政府は日本銀行の株式を所有しており、日本政府と日本銀行との関係は日本政府が親会社で日本銀行が子会社のようなものであり、双方の話し合いで解決できる部分もある。いわば借金ではなく、これはIMF(国際通貨基金・国連の専門機関)も認めている」と話した。

さらに、ドナルド・トランプ前アメリカ大統領との逸話を話して会場を沸かせたほか、台頭する中国との関係性など外交についても語った。

また、挨拶に立った細田衆議院議員は「新型コロナウイルスは今年中に終わらせなければならない。ワクチンについても現在はやや供給ペースが落ちたが、11月中には接種を終了させたい」と話した。柏崎刈羽原子力発電所については「あの施設を呼び寄せた先人の思いが通うようにしていきたい」と述べ、「2区の課題を解決するためにこの身を捨てて、取り組みたい。厳しい戦いだが、頑張らなければならない。このために9年間頑張ってきた」と決意を述べた。最後に壇上でのガンバローで締めくくった。

新潟第2区をめぐっては、鷲尾衆議院議員のほか、国民民主党新潟県連代表の高倉栄新潟県議会議員、共産党所属の前新潟市議会議員の平あや子氏が出馬する予定。

講演する安倍晋三前内閣総理大臣

挨拶する細田健一衆議院議員

「ガンバロー」をする細田健一衆議院議員(中央)

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