良寛と新潟工科大などが「良寛コーヒーパッケージリニューアル公開審査会」
新パッケージは6月の工科大祭で発表
良寛牛乳などを製造する株式会社良寛(新潟県出雲崎町)と新潟工科大学、柏崎信用金庫は30日、同社の主力製品の一つである「良寛コーヒー」200m l紙パックの新パッケージデザインの公開審査会を、表参道・新潟館ネスパス(東京都渋谷区)で開いた。同大の学生が制作したデザイン案12本が一堂に並び、審査員や参加者ら約60人が投票した結果、グランプリに工学部1年生の増井美波さんの作品が選ばれた。デザイン案は今後修正が加えられ、6月8日に柏崎市の同大キャンパスで開かれる工科大祭で新パッケージとしてお披露目される。
増井さんの作品は、既存のコーヒー牛乳のデザインにとらわれない水色などを積極的に使ったカラフルで、かつどこかレトロなデザインが評価された。増井さんは「パッケージのデザインづくりがここまで大掛かりなものだと初めて知ったし、まさか自分がグランプリを受賞するとは思わなかった」と喜びを露わにした。
良寛コーヒーのパッケージリニューアルは、2018年夏に良寛、工科大、柏崎信金が、商品の魅力向上や販路拡大を目指して始動。現在のパッケージは20年以上使用しているが、「若年層ならびに県外の人たちにも手に取ってもらおう」とリニューアルを決意。同大で 「デジタルコンテンツ」の授業を履修する1年生が、無償貸与されているiPad miniを使って、デザイン案などを18年10月から19年1月にかけて制作した。2月7日には第一次審査会が開かれ、131作品から今回公開審査に進んだ12作品に絞られた。
新パッケージの200ml紙パックは、6月14〜16日に柏崎市で開かれる「柏崎えんま市」で発売する予定だ。