【Q3決算・業績予想修正】東北電力株式会社(宮城県)が減収減益、燃料費調整額の減少などの影響で減収
東北電力株式会社(宮城県仙台市)は1月31日、2025年3月期第3四半期決算(連結)を発表した。
売上高は1兆9,204億3,600万円(前年同期比6.6%減)、営業利益は2,007億200万円(同31.4%減)、経常利益は1,835億1,100万円(同34.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,279億1,600万円(同34.8%減)となった。
売上高は、燃料価格の低下による燃料費調整額の減少などから、1兆9,204億円となり、前年同四半期に比べ、1,358億円(6.6%)の減収となった。
経常利益は、燃料費調整単価の上限超過解消による収支改善影響があったものの、収支悪化要因として、燃料費調整制度のタイムラグ影響による差益の減少があったことなどから、前年同四半期に比べ、953億円減(34.2%)の1,835億円となった。
東北電力の販売電力量(小売)は、夏季の気温が前年を下回ったことによる冷房需要の減少や、競争の進展による契約の切り替えなどから、前年同四半期に比べ6.1%減の434億kWh。また、販売電力量(卸売)は、卸電力市場取引が増加したことなどから、22.1%増の125億kWhとなった。
業績予想の修正を発表
東北電力は同日、2024年4月30日に公表した業績予想の修正を発表した。
売上高は、前回公表から2,000億円減少(7.1%減)の2兆6,300億円。営業利益は、100億円増加(4.5%増)の2,300億円。経常利益は、100億円増加(5.3%増)の2,800億円。親会社株主に帰属する当期純利益は、100億円増加(7.7%増)の1,400億円にそれぞれ修正した。
売上高については、燃料費調整額の減少や卸売収入の減少などにより、前
回公表値から 2,000 億円減少の2兆6,300億円程度となる見通し。
経常利益は、燃料価格が低位に推移し、燃料費調整制度のタイムラグ影響が差損から差益に改善したことや効率化の深掘りなどにより、前回公表値から100億円増加の2,000億円程度となる見通しとなっている。