利用客数の低迷により無人駅となった「筒石駅」
1日平均乗車人員23人は採算とれず
えちごトキめき鉄道(上越市)が今月16日に日本海ひすいラインの「筒石駅」を無人駅化した。2017年(平成29年)度の1日平均乗車人員は23人(えちごトキめき鉄道HPより)で乗車人数減から同日のダイヤ改正で駅員のいない無人駅となったものだ。
それから約2週間。筒石駅を訪ねた。
筒石駅は、鉄道マニアにも知られる全長11kmの『頸城トンネル』の途中に乗降ホームがある「地底駅」でもある。駅舎入口からトンネルを徒歩5分近く下り、ホームにたどり着く。ホーム西側に直江津方面(下り)。東側に糸魚川・泊方面(上り)があった。
ホーム内に自動券売機はない。乗車時に整理券を取り、降車時に列車内にある運賃箱か、到着駅で運賃を支払うという。また筒石駅で発売していた「来駅記念入場券」は、無人化後、「直江津」、「能生」、「糸魚川」の各駅窓口で発売するそうだ。
再び地上へと登る。駅の周辺には、北陸自動車道の高架があり、並ぶ丘の上に位置する駅から数戸の人家が見えた。そして高架をくぐり坂道を下っていくと筒石の集落と日本海が見えた。
ひとけの少ない集落から少子高齢化の進む日本社会そのものを感じた。