【子育てや若者雇用に成果】ネクスコ・エンジニアリング新潟が「プラチナくるみん」取得、「ユースエール」も新たに5社認定
厚生労働省新潟労働局はこのほど、株式会社ネクスコ・エンジニアリング新潟(新潟市中央区)を従業員の子育て支援に力を入れるプラチナくるみん認定企業に、株式会社氏田組(新潟県燕市)など5社を若者の採用や育成などに力を入れるユースエール認定企業に認定した。1月31日には認定通知書交付式を開き、同局の千葉茂雄局長が各社へ認定証を手渡した。
くるみん認定は子育てサポート企業として厚生労働大臣の認定を受けた証で、3段階の認定基準が設けられている。ネクスコ・エンジニアリング新潟が今回認定された「プラチナくるみん」はその最上位で、県内では11社目の認定となる。
ネクスコ・エンジニアリング新潟では、男性社員の育児休業取得拡大のため、出産や育児についてのパンフレットを制作し、配布する取り組みも実施。そのほか、母体健康管理についてのパンフレット配布や、育児短時間勤務の整備、子育てに直接関わるもの以外にも、有給休暇取得促進の施策やテレワーク導入などに取り組む。
同社企画統括部総務部総務課の野澤佳絵課長代理は「少子高齢化による労働力不足の減少が社会課題となっているが、弊社では福利厚生の充実で人員確保を図っている。今回のプラチナくるみん認定によって、新規採用者の獲得や離職抑制のさらなる向上に繋がることから、大変嬉しく思っている」と話した。
ユースエール認定は、若者の採用や育成に積極的で、離職率や所定外労働時間、有給休暇などについて一定の要件を満たす企業(常時雇用する労働者が300人以下)を厚生労働大臣が認定するもの。今回は、氏田組、株式会社イエスト(新潟市西蒲区)、株式会社村尾技建(新潟市中央区)、株式会社大川屋製材所(新潟県村上市)、有限会社田村製材所(同)の5社が県内で新たに認定を受けた。
氏田組ではDXやバックオフィス業務も推進し、「工業系の社員に限らず活躍できる組織づくりをすることで、全社員の残業時間の削減や、業務の平準化などに好影響を及ぼすことができた」(波潟智則代表取締役社長)という。イエストでは健康経営に力を入れており、2023年には「くるみん」も取得。同社の菅井信子取締役副社長は「まだまだ足りないところもあるが、これからも社員のワーク・ライフ・バランスを大切にし、色々と取り組んでいきたい」と意気込む。
村尾技建では、定期的な社内研修会の開催や職場環境の改善などを進め、「着実に成果が出たものとしては、定着率。ここ数年は、新入社員で退職者はいない」(村尾治祐代表取締役社長)という。大川屋製材所と田村製材所の菅原保代表取締役は「この認定をいただいたので、若い世代のエネルギーを借りながら、地域課題に立ち向かい、製材業をどんどん盛り上げていきたい」と力を込めた。
新潟労働局の千葉茂雄局長は「今回認定を受けた企業には、ぜひ次世代育成支援や若者雇用促進のリーディングカンパニーとして、今後も県内企業を牽引してもらいたい」と期待した。