新潟県のGWJが学生参加型採用サイトを開設
気に入った社員に投票するとスペシャルコンテンツが見れる
シリコンウェーハ(スマホや自動車などに使用される半導体デバイスの基盤材料)の製造・販売で世界シェア3位のグローバルウェーハズ・ジャパン株式会社(GWJ、新潟県聖籠町)が新たに開設した新卒採用向けのサイトが注目されそうだ。
サイトの特徴は、学生も参加できる仕組みを導入した点。社員インタビューのぺージでは、気に入った社員に投票するとスペシャルコンテンツが閲覧できる。通常のサイトでは企業が発信するのみだが、学生からのアクションができるのは珍しい。また、ストリートビューを使ったおすすめスポット紹介や、若手社員自ら企画・撮影を行った、スマートフォン限定で閲覧できるスペシャルムービーもある。シリコンウェーハは一般的になじみが薄いが、学生の身近で使われているシーンも紹介している。同社にエントリーをするためにマイナビへのリンクも設けている。
サイトオープン前に有名大学の就活生に行ったアンケートでは、「他では見たことがない」、「B to B企業の印象が変わった」、という声が得られたという。リリース後は閲覧記録の分析などをすすめ、新たなコンテンツの検討や、現在のコンテンツのブラッシュアップを進めていく。
同社はB to B企業であることから、学生の認知度が低く、就活生のエントリー数が伸び悩んでいる課題があった。そこで、若手社員を中心とした、新卒採用サイト制作プロジェクトを設置。学生の印象に残すこと、興味を持ってもらうことが必要と考え、他社サイトでは少ない、ゲーミフィケーション(ゲームの要素や特徴を他の分野で活かすこと)などを取り入れたコンテンツを盛り込んだ新卒採用サイトを新設した。
新潟県内の企業では最近、新卒採用サイトを開設して学生にPRする事例が相次いでいる。日本精機株式会社や、株式会社内山溶接工業などは硬い印象を与えないようなデザインを使った好事例だ。インターネットの力を使って、新潟県内の学生に限らず全国の学生に向けてアピールしてUIターン採用もできるか、各社の力量が問われそうだ。