新潟県十日町市が15日から市立訪問看護ステーション「おむすび」のサービスを提供開始
新潟県十日町市は13日、十日町市立の訪問看護ステーション「おむすび」が15日からサービスを提供開始すると発表した。民間業者の訪問看護は市内にも4社あるが、市立のものは同市初。市立の訪問看護は県内でも珍しいという。
訪問看護とは、看護やリハビリテーションが必要な人に対し、主治医からの指示を受けて、看護師やリハビリスタッフが利用者を訪問し、自宅での生活や療養をサポートする在宅ケアの仕組み。十日町市には新潟県立十日町病院や県立松代病院があるが、規模は大きくなく医療体制は十分ではないことから、今後増える見通しの高齢者を主な対象として、市が看護サービスを開始することになった。
訪問看護ステーション「おむすび」は十日町市医療福祉総合センター内に所在し、看護師3人体制。サービスの内容は自宅での療養の介助(口腔ケア、薬の管理、食事、排泄、清拭など)や、健康状態の確認や相談、医療処置(点滴、在宅酸素、人口呼吸器や各種カテーテルの管理)など。
「おむすび」の担当者は「今後一定期間は高齢化率が高まるが、団塊の世代がいなくなると、それ以降は高齢者が減少していき、看護施設は余る可能性もある。そのため、これからは新しい施設ではなく、訪問介護が必要となってくる。今回の市立サービスは、将来を見据えた取り組みだ」と話していた。