新潟県は女性の転出が拡大 “東京一極集中”の加速について定例会見で花角知事が言及

花角英世知事

新潟県の花角英世知事は2月5日、定例会見を開いた。冒頭の知事発表項目はなかったが、 “東京一極集中”の加速について記者からの質問に答える形で、見解を述べた。

総務省統計局が発表した人口移動報告によると、2024年に新潟県へ転入した人は2万2,467人(前年よりマイマス37人)、県外に転出した人は2万8,249人(前年よりマイナス105人)で転出者が転入者を5,782人上回る「転出超過」となり、新潟県の超過数は全国で9番目の多さとなった。

これについて記者から見解を求められた花角知事は「“東京一極集中”の加速を実感する数値になっていると思う。地方は魅力ある地域づくりや、若い世代に選ばれる職場、子育て政策なども含め、一生懸命に施策を打っているが、個別の努力だけではなかなか結果が出ていないのが現状としてある」と回答。

首都圏直下型地震などの災害が危ぶまれ、今の状況は国としての脆弱性を孕んでいると続けた上で「国家としての機能が損なわれてしまう危険性がある。地域の努力は継続し、さらに新しい施策を考えていくのは当然ながら、国として制度的に地方への人の流れを作る取り組みをしてもらいたいと考えている」と話した。

今後も不可避的に人口減少の局面は継続する見通しだ。花角知事は『住んでよし、訪れてよしの新潟県』づくりのため、人口減少対策に向けた予算を編成していきたい、と語った。

2025年2月5日定例会見の様子

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