【日本一奪還ならず】新潟市が「ラーメン消費額」3年連続2位、山形市の牙城崩せず
総務省の令和6年家計調査の結果が2月6日に発表され、一世帯当たりのラーメン消費額で新潟市が3年連続の全国2位となった。1位は、こちらも3年連続で山形市。
日本有数の「ラーメン好き市民」が住む新潟市は2018年以降この部門で2位以上を記録しており、2021年には全国1位に輝いたが、2022年にふたたび山形市が1位に返り咲き、2023年も新潟市は2位に甘んじていた。
「日本一ラーメンを愛する街」を看板に観光交流活性化につなげたい新潟市では、新潟拉麺協同組合と連携して新潟拉麺の魅力プロモーションに注力。新潟市観光・国際交流部観光推進課でも「ラーメン愛いっぱい(一杯)プロジェクト」に取り組んできた。
2024年の結果は、山形市22,389円に対し新潟市16,292円。新潟市も昨年の額を更新しているものの、山形市は過去最高の額を記録し、さらに差を広げられての結果だった。
中原八一新潟市長は「昨年に続き1位となられた山形市にお祝いを申し上げたい。本市では今年度はじめて、ラーメンガイドブックやデジタルマップ、カプセルトイなど、新潟ラーメンの魅力を県内外に伝えるコンテンツを整備し、そうした取り組みによって本市がラーメンを愛する街であることが広く認識されてきたと感じている。引き続き、多様な新潟ラーメンの美味しさや食の魅力発信を通じて、交流人口の拡大につなげていきたい」とコメント。2位ではあったが一定の手ごたえを感じたことがうかがえる。
市議会で「ラーメン消費額の1位奪還による観光交流の活性化」を提唱した豊島真市議は「確かに2位は2位ですが、12月の中間発表の時点で山形市に大差をつけられ、3位の仙台市に肉薄されていた状況だったので、むしろ(2位を)なんとか死守したという感想」と話した。
新潟拉麺協同組合の笠原専務理事は「山形は夏場に『冷やしラーメン』という強いコンテンツがある。他の季節では僅差でこちらが上回っているので、新潟でもこれに匹敵するようなメニューを生み出したい」と、気持ちは既に次年度での奪還に向いていた。