【月面に酒蔵を!】津南醸造(中魚沼郡津南町)が「宇宙での酒造り」を見据え純米大吟醸『GO LUNAR』を開発、CAMPFIREで限定販売
津南醸造株式会社(新潟県中魚沼郡津南町)が、純米大吟醸「GO LUNAR」をクラウドファンディングサービスの「CAMPFIRE」のプラットフォームで限定販売すると発表した。
津南醸造では、2023年からの新体制で、酒蔵とサイエンスの融合をベースに新たな価値創造ならびに海外展開を目指している。その一環で、2040年に月面に酒蔵を作ることを目指して発酵技術の研究を進めており、2024年11月にメタバース上で仮想酒蔵『月面酒蔵 ~Lunar Brewery~』を構築。宇宙環境における酒造りの可能性を探る試みを始めている。
津南醸造の鈴木健吾代表取締役は、微細藻類や発酵技術の研究者として、長年「発酵」の可能性を探求してきた。そんな中で出会ったのが、今回のプロジェクトのもう一人の発起人である宇宙キャスター®の榎本麗美氏。榎本氏は、学生時代にはバイオサイエンスを学び、これまで宇宙のことを分かりやすく伝えてきた。互いが発酵の未来について語り合う中で、宇宙環境における可能性にも目を向けるようになったのだという。
発酵は、微生物の力を借りて食を生み出す技術で、閉鎖空間でも持続可能な食文化を支えるこの技術は、将来的に宇宙での食糧生産にも応用できる可能性があるとの見方をしている。「GO LUNAR」は、その挑戦の第一歩となる酒でもある。
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津南醸造の鈴木健吾代表取締役(左側)と共同開発者の榎本麗美氏
「GO LUNAR」は、津南の伝統的な酒造りと最新の発酵技術を融合させた、まったく新しい純米大吟醸。あえて酒米ではなく、地元・魚沼産コシヒカリを用いることで、繊細で透明感のある味わいを実現。微生物・ユーグレナを活用し、低温でじっくりと発酵させることで、華やかな吟醸香を際立たせた。ワイン樽熟成による芳醇な風味も特徴的。
「CAMPFIRE」のプラットフォームで募集(販売)されるのは「GO LUNAR」と「GOシリーズ」2本を合わせた180mlピンボトルの3本セット。募集価格は一口4,000円。2025年2月19日から募集開始となる。
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微生物・ユーグレナの力を活用した発酵う技術、魚沼産コシヒカリ、ワイン熟成樽を活用した新しいコンセプトの純米大吟醸「GO LUNAR」