廃校となった小学校を新たに活用する動きが県内各地で活発化
新潟市は、西浦区の旧小学校跡地の活用に向けて、サウンディング型の市場調査(※)を実施する。調査の対象となるのは、旧潟東東小学校と旧潟東西小学校。申込期間は、平成29年2月16日~3月8日。
県内では阿賀野市が昨年、旧前山小学校の活用案の募集していたほか、新発田市が平成30年に廃校となる米倉小学校の新たな利活用プランをインターン生に考えてもらうプロジェクトなどを行っていた。少子化で廃校が増える見通しの中、廃校舎の再活用の動きが活発化しそうだ。
旧潟東東小学校では農業をテーマにした活用を、旧潟東西小学校はスポーツをテーマにした活用を想定しているという。
これまでにも県内では農業やスポーツで廃校舎を活用した事例はある。
農業だと、いちごカンパニー(胎内市)が旧鼓岡小校舎を活用し、LEDを使った閉鎖型植物工場を作り、イチゴの栽培を行っているほか、脇坂園芸(阿賀野市)が旧大和小学校を活用し、エディブルフラワーの植物工場を完成させている。
スポーツでも、旧月影小学校(上越市)を活用して再生された宿泊体験交流施設「月影の郷」が、スポーツ合宿の学生などを中心に利用されている。
なお、農業やスポーツ以外にも様々な活用方法があるようだ。
例えば三条市では、民間企業のノウハウを活かして、旧三条市立南小学校校舎をリノベーションして「三条ものづくり学校」を開設している。
また築85年の旧島田小学校をリノベーションした複合施設「和島トゥー・ル・モンド」には、お洒落なレストラン「バーグ」などが入っている。
このほか、中越住電装株式会社(十日町市)は、2013年3月末に閉校した旧岩沢小学校(小千谷市)の校舎を活用し、同年工場を稼働させている。
(※)市有地などの活用を検討する段階で、「対話」を通じて事業者や市場の動向を調査する方法
上写真は、旧月影小学校(上越市)
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(関連サイト)
和島トゥー・ル・モンド
新潟市ホームページ
https://www.city.niigata.lg.jp/shisei/gyoseiunei/minkanitaku/sounding/index.html
旧月影小学校
中越住電装