ドローン技術を学ぶチャンス!NTT東日本が地元の工業高校で特別授業を開催

NTT東日本新潟支店は2月7日、新潟県立長岡工業高校でドローンをテーマとした授業を実施した。これは、長岡市とNTT東日本と連携して進めている「イノベーション人材育成プログラム」の一環として、2023年から毎年開催しているもの。産業用ドローン技術の普及と人材の育成を目的としている。同社の技術者が講師となり、同校に通う電子電機学科2年生30人を対象に指導した。

同社では普段、高所にある通信設備や電柱の点検等にドローン技術を用いているが、今回の授業では、ドローンに関する基礎知識や関連法令、操縦方法などを学んだ。

体育館では実際にドローンの操縦を学んだ

初めて触れる産業用ドローンに、生徒たちは興味津々の様子だった。ドローンの操作を体験した室橋奏伽さんは、「楽しかった。テレビでいていたより実際の操作が難しく、細かい動きができなかった」と語った。また同じグループの渡邉一咲さんは「壊しそうで恐かった。(停止すべきところで)きちんと自動で停まったのがすごい」と感想を述べた。同社関係者によれば、授業を通して卒業後に同社に就職した生徒もいるという。

指導者の一人としてドローン操縦の指導にあたった小黒一慶(おぐろかずよし)さんも、同校卒業生の一人。事業が始まったのは、小黒さんが同社に入社してからのことだが、縁あって同事業に参画した。社会人となって12年目の小黒さんは、「母校の教育に自分が培ってきた知識を還元できることは自信や誇りにつながる」と語る。

技術者として、母校・後輩の指導にあたる小黒一慶さん

「生徒たちが毎年変わらず素直に話を聞いてくれるので、楽しく指導させてもらっています」と語る小黒さんの熱意は、後輩たちへの指導にも自然と表れているようだ。

実習室では、関連法令などを座学で学んだ

当日の様子を見学していた五十嵐良一さんも、同校の卒業生の一人。「(現場は)技術者の数が足りなすぎる。産業の基本となる技術者の育成が大切。まずは触ってみないとわからない」と語り、こうした取り組みへの期待を寄せた。

(文・写真 湯本 泰隆)

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