新潟県の花角英世知事が定例会見で、新型コロナウイルス警報への引き上げに関して「明日、対策本部会議を開き判断したい」
新潟県の花角英世知事は15日、新潟県庁で定例会見を開き、現在県内の新型コロナウイルス感染患者が増加しつつあることから、7月1日に解除した新型コロナウイルスの県独自の警報を再び引き上げることに関して「明日、対策本部会議を開き判断したい」と話した。
花角知事は新型コロナウイルスの県独自の警報に関して、「7月1日以降、若干感染患者は増加しているが、重症者はゼロだ。警報への引き上げについては明日対策本部を開いて、専門家の意見を聞きながら判断していきたい」と話す。
また続けて「デルタ株が急速に増えている一方、ワクチンの接種が順調に来ている。感染者のほとんどが20代、30代で、(ワクチンの接種が進んだ)高齢者は数%。供給の減少は何とかしてほしいが、市町村の接種能力も上がってきたので、上手に調整してやっていくしかない」とワクチン接種への所感を述べた。
一方、地域活性化リーディングプロジェクト「湯沢版MaaS」も発表。「MaaSとは、交通機関を組み合わせて、ITの力で検索から予約、支払いまで一体のサービスとしていくもので、これを湯沢町でやってみようというものだ。ホテルの送迎バスと一般の送迎バスを定額で提供することと、タクシーの定額運賃も導入するなど、非常に意欲的な取り組みが盛り込まれている。湯沢町はマンションがストックとしてあり、首都圏の玄関口なので期待がある。湯沢町は移住している人、ワーケーションやサテライトオフィスなどで関係人口も増えている」と話した。
また、現在831円の新潟県最低賃金の引き上げについては、「望ましいと考える。県としても、いつまでたっても東京に追いつかないことは考え直してほしいと言っている。新潟県内は中小企業が多いので、同時に中小企業の経営についても配慮する必要がある。1,000円という目標を立てているので、そこに向かって行ってもらえばいいと思う」と話した。
さらに、東京オリンピックについて、「安全安心を第一に、晴れ舞台で多くの国民もいる。開催できることは喜ばしい。1都3県の無観客は残念だが、関係者が判断したことで、致し方ないことだ」と話した。