開志専門職大学(新潟市中央区)が初の高大連携 県立新津高校とDX・探究活動で協力
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連携協定を締結した新潟県立新津高校の小林英明校長(左)と、開志専門職大学の北畑隆生学長(右)
新潟県立新津高等学校(新潟市秋葉区)と開志専門職大学(新潟市中央区)は2月13日、高大連携協定を締結し、調印式を開催した。開志専門職大学が高校と連携協定を締結するのは初めて。本協定により、両校は教育連携を強化し、生徒の主体的な学びを促進する。
調印式には、新津高校の小林英明校長、開志専門職大学の北畑隆生学長が出席。本協定の目的は、新津高校の「総合的な探究の時間」などの教育活動に対し、開志専門職大学が専門的かつ実践的な知識を提供することで、生徒の学習意欲と課題解決能力の向上を図ることにある。また、生徒が大学教育や専門的な学問に触れる機会を増やし、将来の進学やキャリア形成に向けた意識を高めることも目指している。
新津高校は、探究的な学びを重視し、DXハイスクールとしてデータサイエンスやICTを活用した文理横断的な学びを推進している。一方、開志専門職大学は、日本初の総合専門職大学として、実践的な教育と長期企業内実習を導入し、即戦力となる人材育成を行っている。両校は本協定に基づき、探究活動の指導支援、学習支援の強化、DXハイスクールの取り組み推進、授業・実習・入試選考の連携強化、教育研究の促進などを実施する。
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協定書に調印する様子
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新潟県立新津高校の小林英明校長
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開志専門職大学の北畑隆生学長
締結式で小林校長は「高校生が大学の専門的な学問や実践的な学びを経験することで、より主体的に学ぶ姿勢を身につけることを期待している。今後も大学と密に情報交換を行いながら連携を進めていきたい」と述べた。北畑学長は「伝統ある新津高校と、新設の専門職大学が連携することは大きな意義がある。知識を記憶するだけでなく、それを応用し、挑戦する力を育むことが重要であり、本協定を通じて、地域社会の発展に貢献する人材を育成していきたい」と話した。
協定締結に伴い、開志専門職大学の各学部は以下の取り組みを行う。情報学部では「高齢者や障害者に優しい街づくり」などのテーマでIT・AIを活用した探究活動の支援を計画。アニメ・マンガ学部では、漫画・アニメ制作やキャラクターデザインの指導、パブリッシング(出版)やストーリーテリングの教育を提供。事業創造学部では、経営・マーケティングを活用した探究活動を支援し、ビジネスアイデアコンテスト「Open Gate NIIGATA」への参加を促進する。
本協定により、新津高校の生徒は大学の専門的な教育に触れる機会が増え、より実践的な学びが可能となる。また開志専門職大学にとっても、高校との連携を通じて未来の学生を育成する新たな機会となる。今後の取り組みが地域社会の教育環境の向上にどのように寄与するか注目される。
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開志専門職大学の副学長で情報学部長の三上喜貴氏(右)
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開志専門職大学アニメ・マンガ学部の横山昌吾准教授(中央)
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開志専門職大学の事業創造学部の小川元也准教授