脇坂園芸の廃校を活用したエディブルフラワー植物工場で本格栽培が始まる

脇坂園芸(阿賀野市、脇坂裕一代表取締役、0250・62・6772)のエディブルフラワー(食べられる花で、ディスプレー用にも使える)の植物工場で、このほど本格栽培が始まった。昨年1月に植物工場での試験栽培をはじめ、同年6月に試験出荷を開始。その後、設備の補修や最終チェックなどを行い、この1月に本格栽培を開始したもの。

同社では今後、展示会などで開拓した全国各地の取引先(飲食店、ホテル、結婚式場など)に植物工場で栽培したエディブルフラワーを出荷していくとともに、直売所「エディブルガーデン SOEL」や、ネットなどでも販売していく。またハウスについては外販も視野に入れているという。

 

この植物工場は、阿賀野市内の50社・個人が参加する異業種団体「阿賀野ドリームプロジェクト」から生まれた。

会のメンバーが脇坂園芸のエディブルフラワーのハウスを訪問した時、ハウス内に虫が侵入し困っていることを知った。そこで、虫の侵入を防ぐ対策として植物工場を考え、皆で植物工場展に足を運んだという。

そして実際に植物工場を見た一行は、「わざわざ高い値段を払わなくても、これならば我々だけで作れる」と考え、県工業技術総合研究所の協力を得ながら、廃校となった旧大和小学校を活用し完成させたのだ。虫の侵入を大幅に抑えることのできる完全閉鎖型の植物工場で、制作コストは約500万円と市販の10分の1程度で済んだという。

 

建設に関わった企業は以下の通り。

・若月商店=建屋

・丸山電業社=光源LEDおよび電気関係

・クボ製作所=栽培棚など設備関係

・さくら水道=水まわり、プール設備

・脇坂園芸=栽培管理

 

なおエディブルフラワーは健康食として注目を集めつつあるという。

 

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植物工場から瓦版浴まで誕生! ただの交流にとどまらない異業種団体「あがのドリームプロジェクト」(2017年1月14日)

生育状況によって、チェーンでライトの高さを調整する

旧大和小学校

植物工場を完成させたメンバーたち。向かって右から2人目が脇坂氏

マリーゴールドのお茶と、エディブルフラワーを用いたお菓子

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