西堀ローサ、地下駐車場も5月以降利用停止に 今後の利活用の方針については未定 新潟市が記者会見
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新潟市経済部部長の小野秀之氏
新潟市は2月18日午後に開催した記者会見で、中央区の地下商業施設・西堀ローサは4月以降公共通路としての機能だけを残し、その下にある西堀地下駐車場も5月から当面の間利用休止する方針を発表した。
新潟市は、第三セクターの新潟地下開発株式会社が所有する西堀ローサを2025年度に引き継ぐ方針を表明していた。しかし調査の結果、設備が老朽化しており、今後も利用するためには大規模な改修が必要であることが判明。西堀ローサについては今年3月末をもって全テナントが退店し、商業施設としての営業を終了することが決まった。
そのため4月1日からは、公共通路としての機能だけが残る。一方で、空調やトイレ、エレベーターなどは停止。通路として利用できる時間は7時〜22時だが、今後短縮される可能性もある。
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西堀ローサ(2024年8月撮影)
一方で、商業エリアの下の階にある駐車場は5月1日から当面の間、利用休止となる。駐車場の停止により、施設の維持管理費については3,000万円ほどのコスト削減が見込まれるという。
これまで同駐車場は、隣接する中央区役所や市役所ふるまち庁舎へ来庁するために停める場所として利用されることも多く、中央区役所がNEXT21へ移転して以降、年間20万台ほどの利用があった。
そのため5月以降も、来庁するために古町と本町の提携駐車場(約70カ所)に自動車を停めた場合は、庁舎窓口で無料駐車券を配布する。同エリアには約4,000台のキャパシティがあり、使用率は6割程度のため「雨の日などはご不便をおかけするが、駐車場自体は十分にあると考えている」(新潟市経済部部長の小野秀之氏)という。
市では昨年8月から、西堀ローサの活用方法についてサウンディング型市場調査を実施している。これまでに県内外17社から意見やアイデアが来ているが、具体的な話までは進んでいない。小野氏は「引き続き様々な民間事業者と、より具体的な対話を続けて利活用を検討し、できる限りはやい再開を目指していく」と話した。
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