コロナ、長岡工場に新たな生産設備 カーボンニュートラル社会へ向けてエコキュートの生産を強化

新設備を起動する大桃満代表取締役社長(写真右)

株式会社コロナ(新潟県三条市)は2月17日、同社長岡工場に導入した新しい生産設備を起動した。ヒートポンプ給湯器・エコキュートの外装部品などを生産するためのもので、生産性の向上や人手不足に対応するとともに、カーボンニュートラルの時代を見据えて同製品やエアコンの生産を強化する。

長岡工場で新たに稼働したのは、エコキュートの外装などを加工するための大型自動プレスライン。250トンプレス機6台に加えて、金型の自動交換システムや金型ラック、プレス間の搬送ロボットなどを組み合わせることで、複数の作業の自動化を実現した。またエコキュートだけでなく、エアコン室外機の外装の加工にも対応している。

設備の導入には約6億4,500万円を投じ「一昨年9月に着手してから設置完了まで約1年半を要し、当社の機械設備への投資という点においては、近年でもかなり規模の大きいものとなった」とコロナの大桃満代表取締役社長は話すが、これによって「年間約6,500万円ほどの生産性向上効果が期待される」(同)という。

コロナの大桃社長

長岡工場で稼働した新設備

設備導入は、エコキュートの販売伸張にともなう増産に対応するもの。コロナでは1月末時点で、エコキュートの出荷台数は前年比約110%で推移している。同社では現在、ファンヒーターなどの石油関連商品が主力だが、脱炭素の潮流のなかでエコキュートやエアコンなどの商品へも力を入れる。

大桃社長は起動式の挨拶の中で「当社では第9次中期経営計画で、将来のエネルギー環境の変化を見据えてヒートポンプ・電化事業の拡大を基本戦略の柱の一つに掲げている。今回の設備投資は、ヒートポンプ事業拡大の計画達成へ向けた大きな一歩になると確信している」と期待を込めた。

 

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