新潟市で「第32回全国経済同友会セミナー」が始まる
県内外から1300名が参加し意見交換
第32回全国経済同友会セミナーが11日に新潟市中央区の朱鷺メッセで始まった。新潟経済同友会を含む全国44経済同友会の共催で、1300名(うち県外970名)が参加。「新時代へのイノベーション~ポスト平成の成長戦略を描く~」という総合テーマのもと、12日まで基調講演、分科会、懇親会、特別講演などが行われる。新潟市での開催は19年ぶりという。
オープニングセレモニーで、挨拶に立った全国経済同友会 セミナー企画委員会の市川晃委員長(住友林業株式会社 代表取締役執行役員社長)は、「企業の代表者である私たちに、いま求められていることは、(人口減少、少子高齢化、財政不安など)将来を悲観するのではなく、現実を直視し、時代の変化を捉え、ぞれぞれの地域や事業形態において新たな価値を創造すること、すなわちイノベーションに果敢に挑戦することではないか」と述べた。さらに続けて、「ここ新潟は、幕末期の開校5港の一つとして150年前に対外貿易の門戸が開かれた。これを契機に明治維新の扉が開いた。そして今、時代の変わり目に私たちがこうして(新潟に)集まった。新しい元号となる令和の扉を開くべく、新時代のイノベーションというテーマにふさわしい未来志向の議論ができればと思う」などと語っていた。
オープニングセレモニーの後、ピクシーダストテクノロジーズ株式会社代表取締役CEOである落合陽一氏の基調講演「新元号を迎える多様性社会へ」が行われた。
新潟経済同友会(山本善政筆頭代表幹事=株式会社ハードオフコーポレーション代表取締役会長兼社長)は会員310名(360社)。会員企業の売上高を合算すると、約4兆5000億円になるという(参考・新潟県のGDPは約8兆5000億円)。