閉校した小学校を使った宿泊体験施設が人気
まもなく7月。そろそろ夏休み旅行のプランを考える時期だが、「小学校に泊まる」という旅行にちょっとした注目が集まっている。
その宿泊先は、かつての月影小学校(上越市)を活用した「月影の郷」。同校は、1874年(明治7年)に開校。ピーク時には300名余りの児童がいたが、2001年(平成13年)、130年あまりの歴史に幕を閉じた。
しかし、その後、早稲田、法政、日本女子、横浜国立の4大学の関わりで、2005年4月に宿泊体験交流施設として再生された。そして現在、指定管理会社によって運営されている。
スポーツ合宿の学生などを中心に利用されているほか、「学校」と言う懐かしさや、田舎体験メニュー(食、農業、工芸、自然など)を目当てにした宿泊客の利用もあるという。
また素泊まりで、大人4200円、小人3150円という格安料金の人気の理由のようだ(ちなみに1泊2食付きは大人6300円、小人525円)。55人収容可能。
上越市浦川原区横住410番地
電話025(599)3301
元小学校だけあり、練習場や体育館に困ることはない。
ランチ(ディナー)ルーム。客室に設置されているポータブルランプ(ランタン)を一人一人が持ち寄ることで、ロマンティックな夕食を演出することもできる。
2階は客室。和室のほか、ロフトを備えた7人収容の部屋などがある。
3階は、かつて使われていた普通教室がそのまま保存されているほか、生活の道具だった民具、農具などが展示されている「記憶の部屋」。