新潟県燕市東太田地内の井戸の地下水に過去の最高値を大きく超えるクロロエチレンを検出

新潟県は19日、「令和3年度地下水の水質測定計画」に基づき実施した地下水継続監視調査(※)において、燕市東太田地内の井戸で採取した地下水にクロロエチレンが環境基準値を超えて検出されたと発表した。

なお、この井戸は、平成28年度の調査でクロロエチレンが環境基準値を超えていることが判明したため継続して監視してきたが、今回、過去の最高値を大きく超えたことから改めて発表を行った。

県の資料によると、7月15日に燕市東太田地内の井戸で試料を採取したところ、基準値0.002mg/Lに対し、0.21mg/Lのクロロエチレンを検出した(過去の最高値は0.038mg/L)。

県の対応としては、周辺に飲用井戸、水道水源及び農業用井戸がないことを改めて確認すると共に、周辺の井戸の設置状況を確認の上、地下水調査を実施し、周辺における汚染の状況を確認するという。

クロロエチレンは、トリクロロエチレン等が土壌・地下水中で微生物等により分解されて生成するもので、発がん性のある物質と言われており、平成21年に有害物質に指定された。主に塩化ビニル樹脂や塩化ビニル系共重合樹脂の原料に使用される。

(※)地下水汚染が判明した地点について汚染の推移を継続的に監視するための調査で、令和3年度は82地点で調査を行っている。

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