新潟市青山斎場で火葬した遺骨の取り違え、職員が同姓の別遺族を収骨室へ案内

新潟市役所
新潟市青山斎場(新潟市西区)で3月5日、火葬した遺骨を別の遺族に収骨させる事案が発生した。
新潟市保健所環境衛生課によると、3月5日12時30分頃、火葬を終えた遺骨の収骨のため、指定管理者(施設工業・新潟斎場サービス共同企業体)の職員が収骨室へ案内する際、同姓の別遺族を案内。収骨中に台車にセットされている故人の名前が違うことを指摘されたにもかかわらず、その際に十分に確認しないまま最後まで収骨した。また、遺族に対し火葬許可証返却時にも記載事項の確認を怠っていた。
収骨終了後に予約表を再確認したところ、同姓の遺族がいることが判明し、遺骨の取り違えに気付いた。その後、市と指定管理者の責任者が両家へ対して謝罪した。
また、新潟市の中原八一市長も「ご遺族様にとって故人との最後のお別れである収骨に際して、ご遺骨の取り違えということはあってはならないことであり、ご遺族様の心に深い傷を負わせてしまいました。また、市民の皆様の信頼を大きく損なうこととなりました。このたびのことを大変重く受け止め、今後このようなことが決して起こらないよう深く反省し、指定管理者とともに防止措置を徹底し、斎場の管理運営に真摯に取り組んでまいります」とコメントを発表した。
市は指定管理者に対し、日々の火葬スケジュールの把握とマニュアルに定められた確認方法の徹底を強く要請したという。