【常連客の違和感を察知】高齢女性を狙う特殊詐欺を阻止、新潟中央警察署が感謝状

新潟中央警察署が「セブン-イレブン新潟古町通4番町店」と、同店の小林勇介副店長に感謝状を贈呈
新潟中央警察署は3月4日、特殊詐欺被害を未然に防止したコンビニエンスストアと同店従業員に対し、感謝状を贈呈した。
感謝状が贈られたのは、新潟市中央区にある「セブン-イレブン新潟古町通4番町店」と、同店の小林勇介副店長。
2018年にオープンしたセブン-イレブン新潟古町通4番町店は、近隣住民や近くの専門学生などから多く利用され、親しまれている。2024年には、全国のセブン-イレブンの中で店内で揚げるドーナツの販売数日本一を達成した。

店舗内で実施された感謝状の贈呈式の様子
2025年2月15日16時50分ころ、小林副店長は常連客である80歳代女性が電子マネーカード5万円分を購入しようとしていたので、女性から購入理由を確認したところ、「パソコンのウイルス」と話したことから、特殊詐欺を疑った。
そして、小林副店長は80歳代女性の電子マネーカード購入を制止し、警察に相談するように助言した。しかし、女性は犯人から再び購入を指示され、「セブン―イレブン新潟古町通4番町店」に再度来店したため、小林副店長はその場で110番通報し、特殊詐欺を未然に防止した。
感謝状が贈られた小林副店長は、「警察からも指導があり、不審に感じた時には声掛けをさせてもらっている。中央警察には店舗に対するトラックの当て逃げ事件を捕まえてもらったり、いつもお世話になっています。中央警察をとても頼りにしています。これからも協力します」と話した。
新潟中央署の左京秀明署長は、「素晴らしい副店長の機転の効いた声掛けで、あっぱれです。是非ドーナツ売り上げ日本一だけでなく、特殊詐欺見破り日本一にも輝いていただきたい。警察だけでは、特殊詐欺は防げません。これからもコンビニと協力し特殊詐欺を未然に防いでいきたい」と語った。

販売数日本一に輝いたドーナツを持って取材に応じる新潟中央署の左京署長