【深刻な社会問題の対応策を学ぶ】ダイニチ工業株式会社(新潟市南区)が「カスハラ対策研修会」を実施、地元警察が協力

新潟市南区のダイニチ工業本社
ダイニチ工業株式会社(新潟市南区)は3月13日、新潟南警察署から講師を招き、同社社員向けに「カスタマーハラスメント(以下、カスハラ)対策研修会」を実施した。
厚生労働省による職場のハラスメントに関する実態調査報告書によると、「顧客等からの著しい迷惑行為」が増加している。また、同項目において、2023年度の調査では、過去3年間で「相談件数が増加」と回答した企業の割合が最も高くなった。
さらに、政府は3月11日に「カスハラ」対策を全企業に義務付ける労働施策総合推進法などの改正案を閣議決定した。
こうした背景を受けダイニチ工業は、地元警察の協力を得て、社員の安全を守る取り組みの1つとして、研修会を実施した。
研修会には、ダイニチ工業のカスタマーサービス業務に携わる従業員14人が参加し、犯罪に該当するカスハラ言動や違法行為への対応、事前の備えを学んだ。
講師として登壇した、新潟南署生活安全課の大橋裕哉課長はカスハラ対策研修会について、「(受講者には)非常に熱心に話を聞いていただけた。カスハラに対しての悩みであったり、対応策を真剣に考えていると感じた」と話した。
続けて、「今回の研修会は、犯罪を未然に防止するという観点もあったので、具体的な対応策などの話もさせてもらった。なので、ダイニチ工業のようにカスハラに対する意識や対応策、予防策などを取り入れたいという企業がいらっしゃれば、こういった取り組みを続けていきたいと思う」と語った。

カスハラ対策研修会の様子 画像提供 ダイニチ工業株式会社