【キシャメシ】並んでも食べたい!めし飲み処 福ちゃんの「驚愕の」刺身定食に涙する

新潟市中央区東堀通11にある「めし飲み処福ちゃん」

キシャメシのコーナーがスタートして2年になるが、「サラリーマン(記者)が日常食べている昼食をレポートする」という案は、実はとある「昼定食」を想定して生まれたものだった。それが新潟市中央区の下(しも)町にあった福ちゃんの刺身定食。「こんなに目立たない場所に、こんなに美味い昼飯がある」そんな街はずれ(福ちゃんは街はずれというにはあまりに中心街寄りなのだが)の昼のひと時を紹介したかった。福ちゃんは2019年に閉店してしまった。閉店する前に刺身定食を食べに行ったがすごい行列だった。寂寥感とともに「この刺身定食がもう食べられないのか」という喪失感が大きかったのを覚えている。

オープンは10:45から

ところが福ちゃんが2024年4月に移転再オープンしていたのをひょんなことから知る。居ても立ってもいられない。ネットで調べると定休日も住所も出てくる。定休日ではない日に行ってみたが「本日休業」の札が出ていた。その後何度か通ったが「本日休業」だった。うーん

どうやら福ちゃんは今、2日に1日程度しか営業していないのだという。しかも営業か休業かはライブドアブログ「てんこ盛り福ちゃん」でその日の朝にアップされるというのだ。

朝にブログを確認して、今日は営業日。営業時間は10:45分~15:00。なにせ行列店、オープンと同時に行くか。

アプデ福ちゃんは、東堀通11番町にある小さな店で、8人も入ればぱんぱん。行列店で知られるが、今日は早出が功を奏して幸運にも空席が2つ。壁のお品書きに目をやる。「刺身定食」(税込850円)をロックオン。福ちゃんの前の店が営業していたころと今では、サラリーマンの昼食に要するコスト事情が段違い。それでも850円で刺身定食を食べられることに涙が出そうだ。

刺身定食ごはん大盛(税込850円)

ややあって着皿。相変わらずだ、福ちゃん。これすごいよ、この刺身の盛り。ここの刺定はただ「安い」だけで片付けたくない。どうですかこのボリュームと画像からも伝わるピッチピチの新鮮さ。

この日の刺身定食のネタは甘えび、タコ、カナガシラ、真ソイ、赤ハチメ、本鱒(ルイベ)、ニシン、イワシ、ブリ+おまけ(小柱、ボイルホタルイカ)。この魚目の多さ、すごくない?しかも普段なかなか口に入らない高級魚のソイやカナガシラを惜しげもなく投入。刺身のネタは仕入れによって変わるが、これらが「ちょこんと」ではなく「がっつり」盛られてくる。なお刺身のラインナップはその日のライブドアブログにも掲載されることが多いので必見。

これ1人前っすよ!

ご飯は大盛無料(おかわり20円)なので、絶対に大盛を頼むべし。魚のアラが入った味噌汁もお代わり無料、これはありがたい。これに小鉢が2つ付いているという。これで850円!ありえない!

アラが入った味噌汁もお代わりできる

刺身がぴっちぴち

おまけが主役級なんよ

いや、美味い。記者は値段など差し置いても海の幸自慢の新潟で最高の刺身定食だと思っている。刺身の1枚1枚は薄めに切ってあるが、刺身は薄く切った方が美味い(©千鳥大悟)。とにかく新鮮でピンがある。ソイやカナガシラなど白身はぷりっぷりで甘みも感じる。ヒカリモノも良い。

なんばん海老がぷりっぷり

あっという間にフィニッシュ。まだ午前11時だというのに、もう順番待ちをしている人がいるので、早々に店を後にすることに。

福ちゃんで昼飯を食べられたその日は、少し得したような幸せな気分のまま過ごせる。あの頃と同じだ。

(編集部I)

【めし飲み処 福ちゃん】

新潟市中央区東堀通11番町1761

営業時間 10:45~15:00 (夜営業もあり)

定休日 不定休(ライブドアブログ「てんこ盛り福ちゃん」を参照)

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