「粟島を知って、来てもらうきっかけに」地元中学生が島産サツマイモを使ったお土産を考案 ピアBandaiで販売イベント(新潟県粟島浦村)

ピアBandaiで実施した販売イベントの様子

村立粟島浦中学校(新潟県粟島浦村)の生徒たちが地元の特産品であるサツマイモを使った商品を企画し、3月18日にその販売イベントをピアBandai(新潟市中央区)で実施した。「粟島を知ってもらいたい」という想いで作ったクッキーで、商品化には新潟食料農業大学と、社会福祉法人愛宕福祉会未来ワークサポートさかまちが協力。5月から島内の土産店でも販売する予定だ。

今回発売したのは、粟島浦村産サツマイモ「島はるか」と県産米粉を使用した2種類のクッキー。サツマイモを活かした優しい味わいが特徴だ。

店頭に並ぶ2種類のクッキー

3月18日のイベントでは、粟島を紹介するチラシも配った

商品を企画したのは、粟島浦中学校3年生たち。島内には高校がないため、全員がこの4月で島を出る。なお学年全員で5人だが、県外から留学という形で来た生徒もおり、5人それぞれが別の地域で進学する形になる。「寮で生活していたが、島内の人にはいくら感謝してもし足りないぐらいお世話になった」と話す小林晴輝さんも県外から留学で来た一人。「少しでも感謝の気持ちを形にしたいと思って(今回の商品を)作った」(小林さん)。

企画には、大学見学などで以前から関わりのあった新潟食料農業大学が協力し、商品の製造はさかまちが担う。粟島浦中学校の神丸七星さんは商品化への道を振り返り「最初の試作では材料の分量を間違って、パンみたいになってしまった」と笑った。そうして試行錯誤を繰り返しながら、商品化に漕ぎ着けたという。なお、パッケージは生徒たちが描いたイラストを元に、新潟食料農業大学のイラストサークルが仕上げを行った。

18日昼、販売イベントには5人全員が参加。地元住民や観光客で賑わうピアBandaiで、大きな声で商品を宣伝した。小林さんは「粟島の魅力を知ってほしい。来てもらって、いいところだと思ってもらえたら嬉しい」、神丸さんは「島は最近、観光客が減っている。一人でも多くの人に知ってもらって、島に来てもらいたい」とそれぞれ想いを込めた。

販売イベントには3年生5人全員が参加した(写真上2枚)

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