新潟県糸魚川市の藤田年明副市長が辞意を正式表明
新潟県糸魚川市の藤田年明副市長は21日、糸魚川市民会館で記者会見を開き、藤田副市長が糸魚川市長選で現職の米田徹市長への投票を依頼したとの問題について、20日に糸魚川市管理委員が藤田副市長を刑事告発することを決めたことを受けて、副市長の職を辞することを正式に表明した。
藤田副市長は会見の冒頭、「市政に混乱をきたしたこと、市民の信頼を損ねたことをお詫びする。選挙管理委員会の決定を重く受けとめ、副市長を辞することを決断した。この度は本当に申し訳ありませんでした」と陳謝した。
藤田副市長は、「米田市長に辞意は7月上旬に伝えていたが、20日に選挙管理委員会が刑事告発を決めたことを受けて、電話で辞意を市長に伝えた。市長からは『わかったが、私は職場復帰するまではいてくれ』と言われた。昨日の選管の決定を重く受け止めている。誤解を招く言動であった。最終的には司法の判断に任せたい」と話した。
辞任の理由は「姿勢に混乱をもたらしたこと昨日の選管の決定や、健康上の理由だ。不徳の致すとことで、(途中での辞職)は気持ち的には残念」と話した。また、副市長の後任については、一定期間の空白が生じるとの見解も示した。
また、21日、現在、骨折で入院中の米田市長は「突然のことで大変驚いておりますが、副市長本人の意思を尊重したいと思います。市政が停滞しないよう幹部職員と相談し、対応してまいります。市民の皆さまには、ご心配をおかけしておりますこと、お詫び申し上げます」とのコメントを発表した。