【キシャメシ】新潟市中央区の人情横丁、話題の「焼きそば大野」に初参戦した結果

人情横丁に2月にオープンしたばかりの「焼きそば大野」
今日のキシャメシは新潟市中央区本町から。午後イチで古町にアポがあり、ぷらっと本町か人情横丁の近所で昼メシをいただこうと思ったわけ。
この辺、オモウマな匂いのする店が多いので目移りするが、記者が気になったのは、最近いろいろなメディアで露出の多い「焼きそば大野」である。昨年12月にプレオープン、2月にグランドオープンの新店だが、早くも評判だ。
美味いらしいじゃん、焼きそば大野。

街歩きの楽しさが詰まっている人情横丁
いや、中華料理の炒麺や五目あんかけ系の焼きそばなら他との差別化の余地があり、「美味い」と言われれば「そうなのか」と納得もする。
くだんの大野は、大きな鉄板で炒めるソース焼きそば、醤油焼きそばなのだという。縁日とか学祭の感じならば、クオリティの差別化などあるのだろうか….
焼きそば大野を探しながら春の人情横丁を歩いていると、大きな暖簾がすぐに見つかった。
さっそく中へ。12時前だったが、カウンターはほぼ満席で、人気のほどがうかがえる。カウンターの向こうの鉄板では、じゃんじゃん焼きそばが炒められており、香ばしい匂いを放っている。

壁にお品書きの短冊。この雰囲気にハズれなし
メニューを見ると「黒 ソース焼きそば」「白 しょうゆ焼きそば」とあり、それぞれ「小」「並」「大」「「特大」とある。周りを見ると、ほぼ全員が「黒」のソース焼きそばをオーダーしている。
ならば、というわけで記者は「白」の並盛(税込900円)を注文。こちらでお手並み拝見としよう。

焼きそば「白」並(スープ付き、税込900円)皿のふちにかんずりも添えてある
ややあって着皿。どういうわけか、楕円の皿は美味そうに見える。セットでスープも付いてきた。皿を見ると、何やら「薬味」的なものが付着している。お店の人が「これ『かんずり』です」と説明する。あの妙高で伝承される辛味調味料のかんずり。3年熟成の発酵調味料だが、辛みとともに柚子の香りや酸味など、複雑な旨味があるかんずりは、記者のフェイバリットワンでもある。焼きそばに「練りからし」が付いてくるパターンは多いが、かんずりねえ…わかってんなあ。

この焼けた醤油の感じ、どう?
さっそく実食。自家製麺を使っているというが、その太さ、良いねえ。見るとしょうゆ味の白よりソース味の黒の方が太い麺を使っている。この辺、こだわりなのだろうな。うん、もちもちして美味い麺だ。焼かれた醤油の味が香ばしくて旨い。同じような材料、同じような調理法だが、焼うどんとは明らかに違う味わい。
何か「呑める」焼きそばだ、これ。うーん、仕事中なんだよな。

もっちもちの自家製麺。「黒」はさらに番手が太い
野菜(キャベツ、たまねぎ)は大ぶりに切ったのが入っており、シャキシャキと食べ応えがある。肉は、これバラとかコマじゃなく、煮豚かチャーシューが入っている。いや美味いな、焼きそば大野。
ここでいよいよかんずり投入。うっひゃ、これ美味いよ、まったく別物だ。しょうゆ焼きそばとかんずりがこんなに合うなんて!どちらかといえばジャンクな味わいが売りの焼きそばだが、かんずりの味変で、どこか上品さを纏う。すごいな、かんずりのポテンシャル。
あっという間に完食。正解だった、焼きそば大野で。本当なら「目玉焼き」とか「野菜まし」とかトッピングも考えたのだけどね、初見なのでシンプルに行かせてもらった。次回は圧倒的人気の「黒」、行ってみたい。
(編集部I)
【焼きそば大野】
新潟市中央区東堀前通6番町423-7
営業時間 11:30~15:00 16:30~20:00
定休日 水、木
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