新潟の土田衛氏が書籍「『結婚できるオトコ』の話し方」を出版
著者もかつて新潟の男を代表するような遠慮がちでおとなしい性格
著者の土田氏は1968年三条市生まれ。かつて新潟の男を代表するような遠慮がちでおとなしい性格だったが、1995年に、5K(金、コネ、経験、計画、根拠)なしで、ブライダルのプロデュース事業を興した。以来、既製のプランから選んで組み立てていく結婚式ではなく、依頼者と友達になるまで親しくなり、一緒になって、徹底的に充実感の持てる結婚式を作りあげてきたという。その数は千数百カップルにのぼる。
依頼者との話の中には雑談なども多く、ビジネス的には効率が良いとはいえないが、このブライダル事業でコミュニケーション能力が培われたという。その結果、以前の気弱な性格から、堂々とした自信のある人物に変わることができた。この経験を生かし、おとなくしく遠慮がちと悩む営業マンに対し、コンサル事業も行っている。
さらに、こうした活動から得た「気の小さな人の心が強くなる方法」と「堂々と振る舞い自信が持てるようになる方法」は、書籍「“人生を180度変える”ための15の方法」(フォレスト出版)にまとめ、出版した。
新潟男性の生涯未婚率は全国4位
新潟県は50歳までに一度も結婚したことがない人の割合である“生涯未婚率”が年々上昇し、男性については全国4位(25・15%)という。実直な新潟の男性は、「引っ込み思案」「奥手」「控え目」「言葉に出さない」「奥ゆかしい」などといわれ、これが良縁に恵まれない一因にもなっているようだ。
しかし、筆者は、「人はいいのにもったいない。円滑な会話の方法さえ分かれば、結婚に至らない状況は改善できる」と考えていたそうだ。そんななか、本書では、「自分と同じような性格の、世の男性の助けになれば…」とブライダルの仕事を通じて取得した「相手から認められる会話の方法」を体系化している。
“平成JUMP”はアイドルグループ名ではなく、平成を未婚のまま飛び越える昭和生まれの人という意味。そんな人に“令和デビュー”してほしいという。これは、「男性自身の幸せに加え、人口減少対策にもなる」と筆者は考えているという。そのため、書籍を購入しなくても読めるように、新潟県や三条市に書籍を寄贈し、県や市の出会いサポート施設や図書館でも読めるようにした。