【キシャメシ】ケンミンショーで話題沸騰の麻婆麺を食べてきた<かなみ屋 女池上山店>

中華麺食堂かなみ屋 女池上山店
先週木曜日(4月10日)の日本テレビ系「秘密のケンミンショー」は新潟県の麻婆麺が取り上げられた。これ、記者の周りではかなり話題沸騰していて、SNSでかなり盛り上がっていた。みんな麻婆麺好きなんだね。
ChatGPTによると「麻婆麺の発祥は昭和40年代に新潟市内の某店から」という説が有力らしいが、記者はこれをいぶかしく思っている(石を投げられそうだが)。
麻婆豆腐も、中華の汁蕎麦も、どちらも記者の大好物である。中国四千年の歴史で、こんな美味しい二者をコラボさせるなんてことは、おそらく誰かがやっているのではないか、と勝手に思っている。今、新潟を訪れる中国人観光客が麻婆麺に「美味い!こんなの初めて食べた」と敗北感をあらわにするだろうか。だとしたら中国という国は、長い歴史の中で何をのうのうとやってきたのか。普通、気づくだろう、この組み合わせが死ぬほど美味いっていうのは。
それはさておき、記者も麻婆麺はかなり好きである。実は先々週も、上越市の名店「龍馬軒」で麻婆麺を食べてきたばかり。これまで定期的に、ありとあらゆる店の麻婆麺を食べてきた。そしてキシャメシでも何度か紹介してきた。
そんな記者は、勝手にこう思っている「麻婆麺は結局麻婆豆腐の味で決まる」と(当たり前か)。
実際、新潟市に数多ある町中華はおしなべて麻婆豆腐が美味い。町中華だけでなく、居酒屋ですらかなり美味い。麻婆偏差値が高いのだ、新潟は。

タブレットで注文のシステム
その中でも、昔からダントツにお気に入ってきたのが新潟市のかなみ屋の麻婆である。本日は新潟市中央区の女池上山店にGOだ。
オーダーしたのは「四川麻婆担々麺」(税込1,200円)だ。R1王者となった友田オレの分類で言えば「辛い食べものが好きな人」ではあるが、そこまで得意だというほどでもない。初見なので「ふつう」よりちょっと辛い「1辛」にした。

四川麻婆担々麺(税込1,200円)。美味い!
間もなく着丼。ああ、いと麗し。まずはスープを一口。おっほー!麻婆の強さを担々スープのまろやかさが受け止めることで生まれる、えも言われぬバランス。胡麻と麻婆が溶け合うようだ。そこに後から刺すような山椒のシビ辛。毛穴がかっと開く。

麻婆の強さに胡麻のまろやかさ、終わりの方に山椒の痺れるような辛みが来る
中太のもちもち麺がまた合うね。箸でリフトすると、麻婆の溶岩ドームをしっかり連れてくる。ライスも頼んじゃおうかな。
半分以上食べたところでふと卓に目をやると、カスタマイズ要員の調味料関連が数多く並んでいる。いつもならここで「酢をぐるっとひと回し」で味変を図るのだが、今日はちょっとカレー粉で攻めてみようか。麻婆と担々のラブラブな関係性に、カレーという「背徳」を加えると、いったいどうなってしまうのか。

「いったい、どうなってしまうのか!」(90年代の人気番組「ガチンコ ファイトクラブ」より)
んーっ、やっぱり麻婆が強いか?いや、奥の方からカレーの声がする。確かにいるな、カレー。味の層がひとつ余計に加わって実にうまい。丼の中で繰り広げられる麻婆、担々、カレーによる三国志演義。まじドラマチックすぎる。
麻婆麺は、どうやったって美味い。こんだけ美味いものが、本当に新潟の発祥なら快挙なんじゃないの、これ。
(編集部I)
【中華麺食堂 かなみ屋 女池上山店】
新潟市中央区女池上山2丁目17-15
<グーグルマップより>