オオバギボウシ(ウルイ)と間違えておひたしに…70代女性がコバイケイソウによる食中毒(新潟県佐渡市)

調理済み残品(コバイケイソウ) 新潟県の報道発表より
新潟県佐渡市で、有毒植物のコバイケイソウによる食中毒が発生した。70歳代の女性がオオバギボウシ(ウルイ)と間違えて採取し、食べたことによるもの。女性は現在、快方に向かっている。
県の発表によると、女性は4月15日、佐渡市内の山中でオオバギボウシと思って野草を採取。16日17時頃、自宅でそれをおひたしにして食べたところ、およそ5分後から、おう吐、下痢、口周りのしびれ、血圧降下などの症状が現れたため、19時頃、医療機関を受診した。
その後、佐渡保健所が調理済みの残品を鑑別した結果、有毒植物の「コバイケイソウ」であることが判明。さらに、女性の症状がコバイケイソウによる中毒症状と一致し、医師からも食中毒の届出があったことから、同保健所はコバイケイソウによる食中毒と断定した。
コバイケイソウは新芽の時の形が山菜のオオバギボウシやギョウジャニンニクと似ており、極めて中毒事故が多い。その毒性成分は加熱をしても分解されず、中毒を起こす。
県では、有害植物による食中毒に注意を呼びかけている。