新潟駅前でイタリアンバルを運営していた株式会社ジニック(新潟市中央区)の破産手続開始が決定
株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、株式会社ジニック(新潟市中央区 横山千尋社長、従業員8名)が16日、新潟地裁から破産手続開始決定を受けた。破産管財人には中村崇弁護士(弁護士法人中村・大城国際法律事務所 新潟市中央区)が選任。負債総額は債権者33名に対し、約4,000万円。
ジニックは2015年4月にイタリアンバル「Neve della Luna(ネーベ・デラ・ルーナ)」の運営を目的に設立された事業体。バリスタの第一人者でもある代表が自ら腕を振るう本格的なイタリアンバルとして営業基盤を固め、新潟駅から徒歩3分と立地条件も良く、昼夜問わず“駅前にある公民館”のような店舗として女性客やファミリー層に一定の顧客数を確保していた。
2018年2月期頃までは3,000万円前後の売上高を確保していたが、消費増税を背景とした節約志向の高まりや、近隣飲食店などとの競合から、その後は来店顧客数の減少が見られた。さらに、食材の値上がりや店舗賃貸料などが収益を圧迫し、2019年9月頃から店舗休業。その後も再開の目途が立たず、資金繰りも限界に達したことから、今回の事態に至った。