水道の修繕に関する支出関係書類改ざんや修繕費未払いによる遅延利息を発生させたとして、新潟県佐渡市職員3人を懲戒処分
新潟県佐渡市は29日付けで、令和2年度に実施した水道の修繕に関する支出関係書類の改ざんや、修繕費未払いによる遅延利息を発生させたとして、羽茂支所の職員3人を懲戒処分とした。
6月1日に業者からの照会があり、令和2年度の水道の修繕費が未払いであることが発覚。2日に同様の案件について調査するため、関係するすべての業者へ確認したところ、4件(本郷浄水場第1配水池水位計修繕、同原水濁度計脱泡槽修繕、腰細浄水場PAC注入機No.1更新修繕、上野送水ポンプ場量計ピット修繕)、合計274万3,400円の未払いが発覚。10日に遅延利息7,300円を含め業者へ支払った。
一連の未払い確認の中において、関係職員から令和2年度の修繕のうち3件(羽茂本郷地内消火栓付近漏水修繕、索蒔管理用道路修繕、三瀬仕切弁筺取替修繕)、94万2,700円の支出関係書類を改ざんし、令和3年度の予算で5月31日に業者へ支払ったと申し出があった。
佐渡市では29日付けで、一連の案件に関わった羽茂支所職員2人(主任級1人、係長級1人、いずれも50歳代)を3月間の減給10分の1に、課長補佐級の50歳代職員1人を戒告の処分を行った上で、該当職員の上司などを訓告、または厳重注意した。
佐渡市の渡辺竜五市長は「このたびの不祥事は、法令遵守すべき公務員として、あってはならない行為であり、市民の皆様の信頼を著しく損なうものとなったことについて、心よりお詫び申し上げる」とコメントを発表。
その上で、上司による業務進歩管理を再徹底するとともに、修繕発注者と事業を管理する職員を別の職員とし、これまで以上に複数人でのチェックを行う仕組みに改めるという。また、課長級職員による会議を開催し、再発防止を検討するほか、各所に庶務担当者を配置するなど、契約や伝票の一括管理体制を改める。