新潟県立加茂病院の建設が進む
「地域密着型病院」のモデルを目指す
新潟県(病院局)では平成28年から、老朽化した県立加茂病院の建て替えを現病院の敷地内で進めているが、“新”加茂病院がほぼ完成した模様だ。同病院HP(3月5日時点の情報)によると、外側の足場がとり外れ、室内では設備器具取り付けなど内装作業が進められているという。
県立加茂病院HP
http://www.kamo-hospital.kamo.niigata.jp/newhp/index.html
「県立加茂病院改築の概要」によると、同病院は、県央医療圏の中において、高齢化が進む加茂・田上地域に密着した医療を提供。一般急性期から亜急性期、終末期、長期療養までの病床を備えた、地域医療の最前線を担う二次医療機関として、「地域密着型病院」のモデルを目指すという。
現在、整備の進められている県央基幹病院との連携や役割分担については、高度・専門的医療を担う県央基幹病院から退院した回復期の患者の受け入れなどを担う後方病院として、基幹病院との連携・役割分担していくという。
そのほかの主な概要は以下の通り。
・生活習慣病、認知症、運動器疾患等高齢者に多い疾病に対する診療機能の確保
・緩和ケア病棟の整備
・入院患者のプライバシーに配慮し、「診察室の個室化」「各病棟への相談室の配置」「個室の大幅増加(現在の3倍)」の推進
・患者などが交流できる「多目的ラウンジ」の整備
・歩行者が雨に濡れなくするための「結いモール」の整備
・地域交流の拠点となる「多目的ホール」の整備
・延べ床面積は1万3000平方メートル(現在は1万平方メートル)
・病床数は168床(現在は180床)
・診療科は変更なし