信越夏季大会で準優勝し2年ぶりの全国大会出場を果たした中学硬式野球チーム「新潟リトルシニア」が中原八一市長を表敬訪問
主に新潟市内の中学生で構成される硬式野球チーム「新潟リトルシニア」が今年6月、新潟県内で開催された「日本選手権信越大会」で準優勝し、2年ぶりとなる全国大会への切符を掴んだ。同チームが出場する全国大会「日本リトルシニア第49回日本選手権大会」は8月に東北地方で開催。その報告と意気込みを伝えるために選手達は29日、本拠地の所在する新潟市の中原八一市長の元へ訪れた。
「新潟リトルシニア」は新潟市西区を中心に活動するチームだが、市内他地区や燕市など近隣地域から広く野球少年達が集まる。同チームはこれまでにも10回の全国大会出場を決めており、2005年にはベスト8、翌2006年には準優勝に輝くなど、新潟県内で有力なチームの1つだ。
全国出場を決めた準決勝は柏崎との対戦
リトルシニア(中学生)大会は東京神宮球場で行われ、中学生版の甲子園大会とも言える球児たちの憧れの的である。全国大会出場の鍵となった信越大会準決勝で、新潟リトルシニアは柏崎と対戦。
新潟の川俣投手が1回表、柏崎の1番平野にレフト前ヒットとワイルドピッチで無死2塁とピンチを招くが、続く2番・3番・4番を連続三振で打ち取った。
その裏、相手投手佐藤を滅多打ち、1番高橋がレフト前ヒット、2番諸橋が四球、3番更科のライト前、4番川俣のレフト前ヒットで2点を先取。続く金子のレフトフライの間にタッチアップ3点。尚も7番小林がレフト前、最後は8番高橋のセンター前ヒットで2点を追加。初回打者一巡の攻撃で試合を決めた。
2回も、1番高橋、2番諸橋、3番更科のセンターオーバーの2塁打で2点を加点。3回は若林が四球で出塁、5番諸橋の四球、3番更科のセンター前で1死満塁に。そしてまたもや4番川俣のレフト前ヒットで2点を追加し、5回コールドを勝ち取った。
残念ながら決勝戦は長野の佐久に敗れはしたが、2日から始まる神宮での大会へ信越ブロック代表として出場することとなった。
中原市長へ全国大会出場を報告
29日の中原市長への表敬訪問には、湊元正明総監督をはじめ、南場将也監督、佐藤富一郎会長、そして選手24人が出席。市長を前に選手達は少し緊張した面持ちだった。
何度も全国大会へ駒を進めている選手達へ中原市長は「皆さんは強豪なんですね」と語りかけつつ「皆さんは今、練習にするにしても学校生活にしても、新型コロナウイルスの影響で大変なことが沢山ある。そうしたことに負けずにがんばっていることに頼もしく思える」と激励。その後しばらく、各選手へ目標や課題について歓談した。
表敬訪問後に取材に応えた主将で3年生の更科悠風選手はチームについて「粘り強さが持ち味」だと語る。先手を取られても、焦らず巻き返せることができることに自信があるという。
また、冬季は「どのような打順でも点が取れるように選手皆がバッティング練習を重ねた」と話し、「(3月に開催された)選抜大会でもベスト8まで行けて、冬にやってきたことが通じると確信した。今年は自分にとって仲間とやる最後の大会なので、1球1球に全力をかけたい」と意気込んだ。