三条市立大学(新潟県三条市)がオープンキャンパスを開催

オープンキャンパスでは、今年入学した三条市立大学の学生も施設案内を担当した

三条市立大学(新潟県三条市)は31日、2021年度オープンキャンパスを開催し、高校生と保護者合計100人以上が参加した。

三条市立大学は今年開学したばかりで県央地域初の公立四年制大学。同校は昨年もオープンキャンパスを実施したが、校舎が建設途中であったことから隣接する三条看護・医療・歯科衛生専門学校で開催。今年は実際に校内の設備の見学ができる初めての開催になる。なお、オープンキャンパスは今後、9月25日にも開催される予定である。

オープンキャンパスの挨拶に立ったアハメド・シャハリアル学長は「日本の大学は基本的に『知識』を扱うが、我々は『新たな発想を生み出す鍵は、蓄積された経験の中に』という理念を掲げている。おそらく日本で初めて、『経験』と『知識』を融合して学問に活かそうとしている大学だ」と高校生へ同校の理念を語りかける。

そして「最初からこの大学に携わっている私としては、大学のハードウェア(設備)とソフトウェア(教育の理念)が非常に良くシンクロしている点を自慢したい」と話し、今回のオープンキャンパスでは「構内の全てが教育効果をもたらしている点を堪能していただければ、と思っている」と参加者へ大学の見所を解説した。

三条市立大学のアハメド・シャハリアル学長

校内の「ものづくりシアター」を見学する参加者

本日のオープンキャンパスには、高校生約60人とその保護者の合計100人あまりの見学申し込みがあった。参加者たちは施設見学のほか、偏向板を用いた万華鏡製作や、3D CADでの図面設計・作成など、教員による各専攻分野の体験を楽しんだ。

またオープンキャンパスには、今年入学した同校の1年生12人が校内見学の案内役などで参加。受付の仕事にあたっていた男子学生は「この半年の間にあった『燕三条リテラシ』という授業で、色々な地元企業を回ったことが思い出に残っている。この大学に来年入学する人にも(色々な企業に行けることを)楽しいんでほしい」と話す。

また、他の学生は「先生と生徒との距離が近いところも、この大学の1つの特徴だと思う」と話す。新型コロナウイルスの影響から企業へ見学へ行く機会は当初の予定よりも減少したものの、開学以降対面での授業を続けており、また学生たちは授業以外の内容でも積極的に先生たちと会話しに行くと話していた。

オープンキャンパスの学校説明の様子

校内の食堂などの設備も学生が案内した

 

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