JR新潟ファームの田んぼを会場に、新潟清酒と地元食材を楽しむイベントが開催
JR東日本新潟支社は3日、グループ会社のJR新潟ファーム(新潟市南区、片野秀雄社長)の圃場(田んぼ)を会場に、新潟清酒と地元の食を楽しむイベント「Outstanding moment in NIIGATA」を開催した。
ガストロノミーツーリズム(その土地ならではの食や自然・文化を楽しむ観光)を視野に入れて開催したイベント。今回、初めての開催。
農園を会場に、ディナーとワインを楽しむアウトスタンディング・イン・ザ・フィールドは、アメリカなどでは頻繁に開催されている。また国内でも、富士山の麓にある「富士山ワイナリー」で開催されたことがある。これを「日本酒」と「田んぼ」でやってみようと考えたのが、今回イベントを開催したキッカケだ。
イベントには、酒蔵や自治体など関係者約30人が参加。食事タイム(ランチ)に先駆け、まず酒米である五百万石の手刈り式を行った。
その後、稲穂の広がる田園に囲まれながら、新潟ファームが昨年栽培した五百万石でつくった純米大吟醸「新潟しゅぽっぽ」、南区産果物を使用した日本酒カクテル、南区産食材を使ったコース料理などを楽しんだ。
今回は、関係者だけの参加だったが、今後、一般向けのツアーとして開催していくことも考えられるという。
JR新潟ファームは、新潟市が農業特区に指定されたことを受け、JR東日本新潟支社と、新潟市南区の片野農園が昨年1月に共同で設立した。五百万石の栽培や、日本酒ツーリズムに取り組んでいる。
また昨年末には、越後鶴亀と今代司から、新潟ファームの五百万石でつくった純米大吟醸「新潟しゅぽっぽ」が発売された。酒をコンセプトとした列車「越乃Shu*Kura」の車内で提供されたほか、新潟駅や越後湯沢駅の「ぽんしゅ館」、県内のコンビニエンスストア「ニューデイズ」などで販売された。
今年は、君の井酒造、乃川も加わり、四蔵元から、「新潟しゅぽっぽ」が発売される予定。