新潟県中小企業家同友会と新潟SKYプロジェクトが産学連携で協定を締結
経営者、大学の先生、学生などが交流して地域活性化を目指す
新潟県内の中小企業経営者で構成する「新潟県中小企業家同友会」と、県内の大学で構成する「新潟SKYプロジェクト」は15日、産学連携に関する協定を締結した。産学連携を推進し、地域経済の活性化や人材の育成などに寄与していきたいという。具体的な連携内容は今後詰めていくことになるが、「中小企業家同友会の例会に学生が参加して意見を言ったり経営を学んだりすることや、来年6月に新潟市で開かれる中小企業家同友会の全国行事『第23回女性経営者全国交流会in新潟』の企画運営に学生が参画すること」(同友会メンバー)などを想定している。また、「例えば古町の活性化を研究している大学の先生と同友会のコラボや、各大学が持つサテライトキャンパスの活用」(SKYプロジェクトのメンバー)なども検討していく。
新潟県中小企業家同友会は、異業種の経営者の集まる団体。自由な交流・議論などを通じ、よりよい経営を実践するための勉強を行っている。特に、従業員を大切にする経営を重視して学んでいる。こうしたこともあり、「(従業員サイドに考えが近い)学生に例会(勉強会)に参加してもらい、忌憚のない意見を言ってもらうことを期待している」(同友会メンバー)との声が上がっていた。
一方、新潟SKYプロジェクトは、新潟国際情報大学、新潟青陵大学、新潟青陵大学短期大学部、新潟薬科大学、新潟工業短期大学の専門性の異なる大学が連携。「バーチャルな総合大学」の形成を実現することを目標に掲げ、情報社会で活躍する高度な専門的職業人の養成に取り組んでいる。新潟県中小企業家同友会との協定締結式前に開かれた「新潟SKYプロジェクト 推進会議」によると、今年度は、各大学が持つサテライトキャンパスの有効活用、共同公開講座の開催、北越高校の学生を対象にした模擬授業(ワンデーキャンパス)の開催、人事交流、推進会議の開催などに取り組んでいくという。また大学間の連携事業などを支援する文部科学省の「私立大学等改革総合支援事業」に再申請することを計画している。