糸魚川警察署が「山の日」に合わせ、新潟県糸魚川市蓮華温泉の登山口駐車場で遭難防止啓発活動を実施

糸魚川警察署は8日、国民の祝日である「山の日」に合わせて、山の遭難事故を減らそうと、長野県と富山県にまたがる白馬(しろうま)岳などの登山口となっている新潟県糸魚川市蓮華温泉の登山口駐車場で、登山者へ声を掛けながら遭難防止を啓発するチラシを配布した。

この日は、同署の警察官5人が午前5時30分から、これから登山へ向かう人に「どちらまで行かれますか。お気をつけて」などと声を掛け、「携帯電話などの連絡手段を必ず携帯する、熱中症の予防、早めの出発・早めの到着を心掛ける」などと書かれたチラシを配り、注意を促した。

同署によると、昨年の7、8月における新潟県内の山での遭難事故発生状況は11件11人で、過去最多だった。熱中症を含む疲労による遭難とスリップによる遭難が多く、なかでも60歳以上の遭難者は7人で、全体の6割を占めたという。

糸魚川市の白馬岳蓮華温泉ロッジの関係者によると、登山者に人気の白馬岳は一般的な人で片道8時間ほどかかり、山頂の山小屋で1泊するケースが多いという。なお、例年「山の日」は11日だが、今年は東京オリンピックの日程の関係で、8日に移動された。

登山者に対し、遭難防止を啓発するチラシを配った

登山者に合わせて、早朝5時30分から実施した

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