新潟県が新たに42人の新型コロナウイルス新規感染患者を発表、小千谷市では飲食店従業員向けに臨時PCR検査所を設置
新潟県は10日15時30分、県内10の市町などで新型コロナウイルス感染症患者が新たに計42人確認されたと発表した。13時に発表された新潟市発表分と合計で81人となり、火曜日に発表された新規患者数としては県内最多となる。
新規感染者42人の内訳は、小千谷市で13人、長岡市と三条市で6人、燕市・新発田市・柏崎市・上越市・十日町市で2人、胎内市・聖籠町で1人。また、柏崎保健所管内で2人、三条保健所管内で1人、糸魚川市に滞在中の人が1人。このうち、感染経路が現時点でわかっていない患者は8人。なお、全員が軽症または無症状。
これまでに判明している「感染のかたまり」関連では、長岡保健所管内の飲食店関連の患者が本日3人新たに確認され、累計で28人となった。それぞれの患者が店の従業員であるか、利用者であるかなどについては県では明言していないが、感染症対策・薬務課の星名秋彦課長は「感染源となっている店舗は1つだが、そこから2次感染・3次感染が広がっている。調査が進み変わる可能性はあるが、以前にあった新発田市や県央地域のように、複数店舗にまたがって感染拡大が起きているわけではない」と説明する。
また、小千谷市内で感染患者の増加が見られることから、県では小千谷市内で営業する飲食店の事業主と従業員を対象とした臨時PCR検査所を、同市と協力して設置することを決定した。開設期間は11日から31日、時間は10時から16時を予定しており、1日100人程度の検査が可能。なお、検査所の場所については非公開であり、今後対象となる人へ市からチラシなどの手段で告知されるという。
休日明けの月曜日や祝日明けの日は、検査数が少ないことに比例して新規患者数の発表も少なくなる傾向にあったが、今回は県と新潟市合計で81人の感染が発表された。これについて星名課長は、デルタ株の影響に言及しつつも「濃厚接触者・接触者については休日関係なく検査を行っている」ことを理由に挙げる。
一方で「今後13日以降は経路不明の患者も加わってさらに増える可能性がある。また、お盆の影響もその1週間後、2週間後に出てくる」と危機感を示した。また病床に関しても「余裕がある状況とは言えない」(星名課長)との認識であると言い、特に最近は中越地域で大幅に患者が増えていることから、「県民へ感染を拡大させる行動を自粛してほしい」(同)と呼びかけた。
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