新潟県内9市で新たに41人の新型コロナウイルス感染患者を確認、県内デルタ株スクリーニング検査は9割が陽性に
新潟県は11日15時30分、県内9つの市で県内4695例目から4761例目(新潟市発表分を除く)となる新型コロナウイルス感染症患者が計41人確認されたと発表した。
新規感染者41人の内訳は、小千谷市で12人、長岡市で6人、柏崎市で5人、南魚沼市と燕市で3人、見附市・胎内市・新発田市で2人、上越市で1人。また、三条保健所管内で1人、柏崎保健所管内で2人と、十日町市と糸魚川市に滞在中で各1人。現在、感染経路が不明の患者は14人。
柏崎保健所管内や三条保健所管内では、以前より会社関連で複数人への感染が広がっており、本日も新たにそれぞれ1人、同経路からの患者が確認された。感染症対策・薬務課の星名秋彦課長は会見の中で「会社でのランチや休憩、喫煙室での会話で感染が広がる状況が増えている。基本的に昼食は個別に食べていただきたい」と注意を呼びかける。
また、長岡保健所管内では新たに商業施設で「感染のかたまり」が確認されたほか、調査が進んだ結果、以前から複数の感染が確認されている長岡保健所管内の飲食店に関連する患者も38人に増加した。
県内デルタ株スクリーニング検査は9割が陽性に
新潟県では4日から8日の間、県内の206件の患者の検体へ、L452R変異(いわゆる「デルタ株」に見られる変異)スクリーニング検査を実施したが、その結果、全検査の91.3%にあたる179件が陽性と判定された。7月28日から8月3日に実施された前回検査結果の陽性率は80.9%であり、増加の傾向が見られる。
星奈課長はL452R変異スクリーニング検査で最初に陽性者が出た6月末からの陽性数の推移を説明しながら「以前の変異株の時も同様だったが、新しい変異株が確認されてから概ね2から3ヶ月ほどで置き換わっていく」との見解を示す。
またこれに伴って、基礎疾患を持つ人など20歳から30歳代の人も重症化するケースが増えていおり、それに対応する必要性から病床も逼迫し始めていると星名課長は危機感を示した。感染が判明した当初は軽症や無症状である人でも症状が悪化する場合が増えており、10日現在、県内の中等症患者は32人、重症患者は6人となっている。
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