新潟県小千谷市の極楽寺が、法話が見える仏具「極楽浄土AR」を開発
「極楽浄土AR」を用いた「見える法話」の体験会を6月に開催
浄土真宗本願寺派の400年の歴史を誇る寺院「極楽寺」(新潟県小千谷市)は、19代目住職の麻田弘潤氏の監修のもと、普段は近づいたり触れたりすることのない阿弥陀如来像や彫刻などのストーリーをAR技術で可視化した新しい仏具「極楽浄土AR」を開発した。法話に登場する極楽浄土の世界がARで“現実世界”として表示されるほか、住職との会話を促進する仕掛けもあるという。
「極楽浄土AR」紹介サイト
https://techpla.com/products/gokurakujodo_ar/
地域の寺のあり方を模索し続け様々な新しい試みにチャレンジしてきた麻田氏(略歴は下記に記載)の監修のもと、テクニカル開発をビービーメディア、クリエイティブディレクションを菊地あかね氏、コンテンツ内の墨絵をアーティストの谷村紀明氏、仏具(iPad)ケースのデザインをプロダクトデザイナーの大村卓氏、ケース制作を鈴木直人氏が担当した。
「極楽浄土AR」を用いた「見える法話」をきっかけに、例年高年齢化が進んでいた寺の行事の参加者も若返ったという。なお「極楽浄土AR」を用いた「見える法話」の体験会を6月9日に開催する。1人15分ほどの体験時間。寺探しをしている人、仏教に興味がある人、新潟へ観光中の人など様々な人に立ち寄ってほしいという。
【特別体験会】
場所/極楽寺(小千谷市平成2-5-7)
日時/6月9日(日)13:30~17:00(予約不要)
【麻田弘潤氏】
中越地震の復興イベント「極楽パンチ」を毎年開催し、今まで寺に関心を持たなかった世代から多く支持を受けている。また消しゴムはんこ作家でもあり、2012年には消しゴムはんこ作家・津久井智子氏と消しゴムはんこと法話を融合させたユニット「諸行無常ズ」を結成し、全国各地の寺院でワークショップを開催中。社会問題にも関心を持ち、柏崎刈羽原発運転差止訴訟の原告共同代表を務めるほか、市内の障害児の仕事体験の受け入れなども行なっている。