金巻屋が北前船の銘菓「舟づと」を発売
和菓子の老舗、金巻屋(新潟市中央区)はこのほど、北前船の日本遺産認定や、2019年の開港150周年を祝い、越後北前船銘菓「舟づと(ふなづと)」を発売した。
今年4月21日に国の地理的表示(GI)保護制度に登録された「くろさき茶豆」や、新潟産の米粉、健康に良いと言われるエゴマなどを使用した、1口サイズの饅頭。5個入りで、価格は650円。それぞれの饅頭には、北前船の焼印が押されている。
かつて「北前船最大の寄港地」と呼ばれた新潟湊。その港町・商都新潟の大正時代における繁栄ぶりを物語る「旧齋藤家別邸」とのコラボ商品。金巻屋と、旧齋藤家別邸で販売している。
商品名の「舟づと」の「つと」は漢字で書くと、「土産」。北前船が運んだ土産という意味を込めた。
また、パッケージには、山根屋の主人が、今のみなとぴあ近辺を描いたという「日和山真景」の絵を使用している。
一方、容器内の酸素を吸収することで、一定期間脱酸素状態(準真空状態)を保つことができる「エージレスパック」を使用し、賞味期限を10日間と大幅に延ばした。
新潟港をイメージした商品、賞味期限の長さ、手ごろな価格などをウリに、北前船に代表される湊町新潟の“定番手みやげ”を目指していく。
金巻屋は明治4年の創業で、上古町商店街に店舗を構える。
江戸時代後期から新潟町で活躍していた商家・小澤家の店舗兼住宅だった「旧小澤家住宅」とのコラボ銘菓「まるこぼうろ」なども発売している。こちらは、8個入り 432円。新潟米粉を使った、サクサク食感で、四つの味(黒糖、紫蘇、お茶、ココア)が楽しめるという。