新潟県上場企業経営者の会が「新潟IRフォーラム」を開催
県内の上場企業38社で構成する「新潟県上場企業経営者の会」は6日、新潟市内で、来場者に事業計画などをプレゼンする「新潟IRフォーラム」を開催した。共催は、新潟県証券業協会に属する各証券会社。県内の上場企業20社が参加した。
これまで企業のIR(インベスターリレーションズ)といえば、機関投資家に向けた内容の難しいものが多く、情報も一般には難しい財務内容などがもっぱらだった。
一方、この日開かれたイベントは個人投資家をターゲットにしたもので、「広報」「PR」に近い内容と言える。会場には新潟県内の上場企業20社がブース出展。まるで「企業縁日」のような賑わいの中で各社がPRを展開。普段はあまりエンドユーザーとかかわりがないBtoB企業のブース出展も見られ一般投資家たちの興味を引いていた。
また3カ所用意された特設会場では各企業40分程度のIRセミナーが開催され、PRだけでない公平公正な情報発信が行われた。参加した個人投資家の関心も高く、常に会場は満席状態。中には立ち見が出る企業もあった。
記者が訪れたセミナーは、ハードオフコーポレーション(新発田市)、スノーピーク(三条市)。ハードオフコーポレーションは、このイベントの発起人代表でもある山本善政代表取締役会長兼社長が登壇。同社の店舗戦略やネット戦略の今後を含めた中期ビジョン、近年着手したカンボジア・プノンペン、米国・ハワイ州など海外出店についても映像を交えて紹介していた。
会場前に行列ができたほど盛況だったスノーピークでは、山井太代表取締役が登壇。現在のオートキャンプスタイルの原型を産み出した企業であることや、ユーザーと直接つながることで情報を取り入れかつ情報発信する「BwithC企業」(ユーザーを巻き込んで事業を行う)である点などを強調していた。
新潟県には約9万の企業が存在し、株式を上場している企業は38社である。